ステフィン・カリーとデイミアン・リラードがオリンピック出場を希望
9月に中国で開催されたFIBAワールドカップ2019では、スーパースターたちの相次ぐ参加辞退で例年よりも戦力が低下し、最終順位7位という残念な結果に終わったチームUSA。NBA選手で構成されるロスターのアメリカ代表がFIBAもしくはオリンピックの世界大会で黒星を喫したのは2006年以来13年ぶりで、58連勝という大記録が途絶えることとなった。
今大会でアンバサダーを務めた元アメリカ代表のコービー・ブライアントは、「USAが簡単に勝てる時代は終わった」と世界バスケの現状についてコメント。来年のUSAバスケットボールは王座奪還のため、2008年の「Redeem Team(リディーム・チーム)」のような最強軍団を編成して東京五輪に臨むことだろう。ワールドカップ閉幕からまだ1週間も経っていないが、すでにNBAを代表するオールスターたちがオリンピック出場に名乗りをあげている。
まず現地9月18日には、ゴールデンステイト・ウォリアーズのステフィン・カリーがESPNのインタビューを通して、来年のアメリカ代表チームに参加する意思を表明した。
「出場するつもりだ。怪我などに邪魔されないことを祈っているよ。絶対に出たいんだ。僕はオリンピックの代表チームに入ったことがない。ワールドカップには2度参加して金メダルを獲得したけど、オリンピックを経験してみたい。来年に実現できることを願っている」
カリーは2010年(トルコ)と2014年(スペイン)のワールドカップに出場して金メダルを勝ち取ったが、2年連続MVPを獲得してスーパースターになった後の2016年リオ五輪では参加を見送った。
▼FIBAスペイン大会のカリー
また同日には、ポートランド・トレイルブレイザーズのデイミアン・リラードもオリンピック出場の意思を表明。リラードはもともとアメリカ代表2019の最終ロスターに招待されていた選手で、リーダーとしてチームを牽引することを期待されていたが、次のNBAシーズンに集中したいという理由で参加を辞退した。
リラードはまだ代表選手として国際大会出場した経験がない。
カリーとリラードに加え、レブロン・ジェイムスやカワイ・レナード、ケビン・デュラント、アンソニー・デイビス、ジェイムス・ハーデン、カイリー・アービング、ポール・ジョージ、クレイ・トンプソンらが揃ってロスター入りすれば、2020年のチームUSAは1992年バルセロナ五輪の「ドリームチーム」に匹敵するスーパースター軍団として大会を席巻するはず。
そして2020年以降はドノバン・ミッチェルやザイオン・ウィリアムソン、デビン・ブッカー、ジェイソン・テイタム、トレイ・ヤングら次世代のプレイヤーたちにバトンタッチするのが、USAバスケットボールとして理想的だろう。
個人的に、今の世代で絶対に一度は見てみたいラインアップがある。それは全盛期のレブロンとカリーを中心にしたラインアップだ(カリー、クレイ、レナード、レブロン、デイビスのスタメンが最強だと思う)。東京オリンピックでは、歴代屈指のオールラウンダーと歴代屈指のシューターのコンビプレイが実現することを願いたい。
参考記事:「ESPN」