デローザンが8試合連続で35得点超え、NBA史上7人目の快挙
1週間のオールスターブレイクを挟んでもデマー・デローザンの勢いは止まらない。
現地24日、デローザンは本拠地ユナイテッド・センターで行われたシカゴ・ブルズ対アトランタ・ホークス戦で37得点をあげる大活躍を見せ、チームを112-108での勝利に牽引。2月6日から8試合連続で35得点以上をマークした。
この日のデローザンは、37分の出場で21本中15本のフィールドゴールに成功。ブルズの3点ビハインドで迎えた第4Q残り1分からは、2本連続でミッドレンジをねじ込んで試合をひっくり返すクラッチプレイヤーぶりを存分に発揮した。
▼And 1のジャンパーで決勝点
8試合連続で35得点以上を記録したのは、2019年のジェームズ・ハーデン以来で、NBA史上7人目の快挙。デローザンとハーデンの他の5選手は、ウィルト・チェンバレン、エルジン・ベイラー、マイケル・ジョーダン、コービー・ブライアント、レブロン・ジェームズと、各世代を代表するレジェンドたちだ。
しかもその間に、すべての試合でFG成功率50%以上を記録したのはデローザンただ1人しかいない。
連勝を6に伸ばしてイースト首位(39勝21敗)の座を維持したブルズは他に、ザック・ラビーンが20得点、ニコラ・ブーチェビッチと新人のアヨ・ドスンムがそれぞれ12得点を獲得。特にドスンムは、先発PGとしてマッチアップしたオールスターのトレイ・ヤングをFG17本中3本成功の14得点に封じ込める好守備で勝利に大貢献している。
敗れたホークス(28勝31敗)は、ボグダン・ボグダノビッチがベンチからチームハイ27得点、ダニーロ・ガリナリが26得点で奮闘した。
ミッドレンジ&第4Qのキング
今季のデローザンは、FG成功率52.1%からキャリアベストの28.3得点(今季リーグ3位)を平均。これほどの活躍を見せるなんて、誰に予想できただろう?
特にゲーム終盤でのパフォーマンスが素晴らしく、第4Qの平均得点ではヤニス・アデトクンボ(8.9点)に次ぐリーグ2位の8.4点。同日の試合も含め、シーズンを通して数々のクラッチショットを沈めており、年末年始には2試合連続で決勝ブザービーターを決めた。
またデローザンは、ミッドレンジショット成功数で今季リーグダントツ1位(264本。2位のデビン・ブッカーが156本)。ラプターズにいた5~6年前から2Pジャンパーを得意としていた選手だが、今季はもはや芸術的なレベルに達しており、勝負所で難しいミッドレンジを沈めまくる姿は、往年のコービー・ブライアントを彷彿させる。
ロンゾ・ボールやアレックス・カルーソ、パトリック・ウィリアムズら主力ウィングが長期離脱を余儀なくされる逆境に見舞われながらも、今季ブルズは2月下旬の時点でイースト首位の座をキープ。もしデローザンが今の活躍ぶりを維持できるなら、ヨキッチ/エンビード/アデトクンボの三つ巴となっている今季MVPレースの先頭集団に食い込めるはずだ。
ボックススコア:「NBA」