グリズリーズのディロン・ブルックスに1試合の出場停止処分、GSWとのシリーズ第3戦欠場へ
NBAは現地5月5日、危険なプレイをしたとして、メンフィス・グリズリーズのディロン・ブルックスに1試合の出場停止処分を科したことを発表。ブルックスはサンフランシスコで行われるゴールデンステイト・ウォリアーズとのカンファレンスセミファイナル第3戦を欠場することになる。
問題となったプレイは、第2戦序盤でのゲイリー・ペイトン2世に対するハードファウル。ペイトン2世が速攻からレイアップを決めようとした際、ブルックスは背後から突き飛ばすような形でファウルしてしまい、フレグラントファウル2で即退場となる。
このプレイにより、空中でバランスを崩したペイトン2世は激しくフロアに転倒し、そのまま第2戦を途中退場。翌日のMRI検査で左ひじの骨折と診断され、3~5週間の戦線離脱が決まった。
1990年代NBAレジェンドのゲイリー・ペイトンを父に持つペイトン2世は、2016年のドラフト外デビューから毎年のようにチームを転々としながらも努力を続け、今季ウォリアーズでようやく“居場所”を勝ち取った苦労人。グリズリーズとのウェスト準決勝では、ジャ・モラントのメイン・ディフェンダーとして先発出場の大役を任されていた。そんなたたき上げの選手が、不運な怪我により、キャリア初となるプレイオフの大舞台で輝くチャンスを失ってしまったのは残念で仕方がない。
なおブルックスのハードファウルについては、ダーティープレイかどうかはさておき、もしペイトン2世が骨折しなかったならば出場停止処分の対象にはならなかったはず。ただ今季レギュラーシーズンでは、バックスのグレイソン・アレンが同じようなファウル(アレックス・カルーソが手首骨折)で1試合の出場停止を食らっているため、リーグとしてはプレイオフだからといって例外を作るわけにはいかなかったのだろう。
グリズリーズとウォリアーズは、現地7日に第3戦を対戦。グリズリーズがブルックスの代わりに誰を先発出場させるのかに注目だ。
参考記事:「Yahoo Sports」