ドック・リバース、クリッパーズ球団社長を退任してHCに専念
ロサンゼルス・クリッパーズが現地4日、チームの球団社長とヘッドコーチを兼任していたドック・リバースがフロント職を退任することをESPNを通じて発表した。
リバースはロスターが大きく変わる来季からコーチングに専念することとなる。
球団オーナーのスティーブ・バルマーは、今回の人事異動を決断した理由についてESPNの取材で言及:
「チームの経営者となって3年、オーナーとしての責任をより深く理解できるようになった。そしてフランチャイズの運営とコーチングはまったく異なる仕事だということを学んだ。我々がチャンピオンシップ・フランチャイズになるためには、強い意志を持つ2人の人材がそれぞれ基盤となってチーム作りをしなければならない。それぞれ独立した考えを持つ2人の間で、健全なディスカッションやディベートがなされる必要がある」
– スティーブ・バルマー
リバースは2013年にトレードでセルティックスからクリッパーズへと移籍し、球団社長兼HCに就任。毎年チームを50勝以上に導くも、プレーオフでは第2ラウンド止まりと成功を収められず、ヘッドコーチとしては高い評価を得ているが、その一方でFAやトレードでの戦力補強であまり成果をあげられないなど、人事での手腕を疑問視する声も多くあがっていた。リバースの後任には、昨年からバスケットボール運営のヴァイスプレジデントを務めるローレンス・フランクが昇格する。
今年はクリッパーズの他にも、アトランタ・ホークスが球団社長兼ヘッドコーチの構造を止め、マイク・ブーデンホルザーHCが5月にフロント職のトップを退任(リバースHCと同じく今後はコーチングに専念)。現在ヘッドコーチが人事の最終決定権を持つ球団は、サンアントニオ・スパーズ(グレッグ・ポポビッチ)、ミネソタ・ティンバーウルブズ(トム・シボドー)、デトロイト・ピストンズ(スタン・ヴァン・ガンディ)の3チームのみとなる。
参考記事:「ESPN」