ドンチッチがNBA史上初の60-20-10トリプルダブル、マブスの得点記録も更新
ダラス・マーベリックスのルカ・ドンチッチが、リーグ5年目の23歳にして前代未聞のスタッツを叩き出した。
ドンチッチは現地12月27日、本拠地アメリカン・エアラインズ・センターで行われたニューヨーク・ニックスとの試合で自己キャリア最多の60得点と21リバウンド、さらに10アシストをマーク。NBA史上初めて60得点/20リバウンド以上でのトリプルダブルを達成した選手となった。
この日のドンチッチは、47分の出場で31本中21本のフィールドゴールに成功。
60/20/10のスタッツとか凄まじすぎて、ボックススコアのエラーを疑うレベル。まさにバスケットボール史に残るような歴史的なパフォーマンスであり、試合後には多くのNBAレジェンドや選手たちがSNSでドンチッチを称賛する声をあげていた。
▼ケビン・ガーネット
「ダラスにはもう1つ彫像が建てられるだろう。ルカはそれにふさわしい選手」
▼ポール・ピアース
「60/21/10なんて僕の人生で見たことなかったし、この先2度と目にすることがないかもしれない。まるでウィルトのような、ビデオゲームのような話だ」
▼デマー・デローザン
▼カイル・クーズマ
「60/21/10とかイカれてるよ!」
マブス新記録
この日のドンチッチは、NBA史上初の60/20トリプルダブルという大快挙を成し遂げつつ、同時に1試合の得点でマブスの球団新記録を樹立。2004年のダーク・ノビツキーが記録した53得点を大幅に上回りう、マブス史上初めて60得点に到達した選手となった。
以下、ドンチッチがわずかNBA5年目にして達成した球団記録の数々:
- 1試合の最多得点(60得点)
- 1シーズンの最多平均得点(33.6得点)
- 1プレイオフの最多平均得点(35.7得点)
- 通算トリプルダブルで球団最多(53回)
- 50得点ゲームで球団最多(3回)
ミラクル
史上初のスタッツもさることながら、それ以上に印象的だったのは終盤での大逆転劇だ。
第4Q残り30秒で9点ビハインドと窮地に立たされていたマブスは、そこからクラッチショット連発で1ゴール差まで迫ると、最後にドンチッチがミラクルプレイ。フリースローを意図的にミスしてオフェンスリバウンドをもぎ取ると、試合をOTに持ち込むプットバックをねじ込む。
さらにドンチッチは、OTの5分間で7得点と3リバウンドを獲得。NBA史上初の60-20トリプルダブルを達成した。
コービー・ブライアントの81得点に勝るとも劣らない神パフォーマンスだったと思う。ドンチッチが試合後最初に残したコメントは、「死ぬほど疲れたよ。回復のためにビールが必要」だった。
ボックススコア:「NBA」