ケビン・デュラントが2017NBAファイナルMVPを受賞
NBAでは現地12日、2017年ファイナルの決着がつき、ゴールデンステイト・ウォリアーズがシリーズ4勝1敗で優勝。ウォリアーズのケビン・デュラントがファイナルMVPに選出された。
デュラントは、ファイナルの5試合すべてで30得点以上をマークし、シリーズで50-40-90のシューティングを記録しながら35.2得点 、8.4リバウンド、5.4アシスト、1.6ブロックを平均。デュラントがスコアした通算176得点は、5試合のファイナルシリーズにおいて2001年のアレン・アイバーソン(178得点)に次ぐ歴代最多2位の記録となる。
▼ファイナルハイライト
「僕はハードワーカーで、自分を信じている。バスケットボールを信じ、リスペクトし、愛している。僕の人生でいつかこのチャンスが巡ってくることは分かっていた」
今季ファイナルでのデュラントは、試合の流れを変えるビッグショットを何度も決めるなどして、ウォリアーズが苦しい状況に陥ると必ずステップアップ。またディフェンス面でも、リム守備やヘルプから、レブロンやアービングとの1on1まで幅広く大活躍し、攻守でチームを引っ張った。
▼試合後もテンションマックス
ESPNによると、得点王4回+優勝を達成した選手は、リーグ史上でウィルト・チェンバレン、マイケル・ジョーダン、ケビン・デュラントの3人のみだという。
またデュラントは、2012年ファイナルでレブロン・ジェイムス率いるヒートに敗れてから、5年越しのリベンジを達成。試合後に2人が抱き合うシーンはとても印象的だった。この時デュラントは、「これでイーブンだ。もう一度やろう」とレブロンに告げたそうだ。
なおチームメイトのステフィン・カリーは、シリーズ5試合で26.8得点、9.4アシスト、8.0リバウンド、2.2スティールを平均。デュラントやレブロン(33.6得点、12.0リバウンド、10.0アシスト)のスタッツに比べるとやや見劣りしてしまうが、それでも平均アシストで1997年ファイナルのジョン・ストックトン以上、平均リバウンドで2010年ファイナルのケビン・ガーネット以上、平均得点で2011年のダーク・ノビツキー以上という素晴らしい数字だ(今年のファイナルは試合のペースがとてつもなく速かったのも理由の一つ)。また第2戦ではキャリア初のプレーオフトリプルダブルを獲得するなど、シリーズを通してオフェンスではデュラントに負けないほどのインパクトを残している。
これほどのパフォーマンスをした選手がファイナルMVPに選ばれなかったというのは、今季ファイナルのタレントレベルの高さを物語っている。
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