ドワイト・ハワード「ベンチからではインパクトを与えられない」
ヒューストン・ロケッツでの3シーズンを終え、昨年のオフシーズンに生まれ故郷のチームであるアトランタ・ホークスと3年/7050万ドルの高額契約を結んだドワイト・ハワード。今季はショット本数(平均8.3本)と出場時間(29.7分)でキャリア最低を記録しながらも、新天地での新たな役割を受け入れ、ホークスのプレーオフ進出に貢献してきたが、ポストシーズンでは平均出場時間26.2分とさらに活躍の機会が減ってしまった。
ウィザーズとのカンファレンス第1ラウンドでは、6試合中2試合の第4ピリオドをベンチで過ごすなど、特に勝負所でフロアに立つ時間が少なくなり、ハワードはそのことに不満を感じていた様子。シーズン最後のインタビューで、「もっとプレイしたかった」と記者たちに話した。
「とても辛かったよ。プレイしたかった。フロアに立って貢献したかった。試合にインパクトを与えたかった。だがベンチにいてはそれができない」
ハワードは、満足なプレイタイムを得られなかった悔い気持ちを執筆活動に例えながら続ける。
「辛いよ。世界一の物語を書いても、誰にも読んでもらえず、それどころか書くのを止めろと言われる。そして、他の人間が書いたそれほど質の高くない物語が読まれているのを目にする。誰だって腹を立てるはずだ。バスケットボールはそんな世界だ」
– ドワイト・ハワード
▼シリーズ第4戦では16得点/15リバウンドで活躍
ホークスのマイク・ビューデンホルツァーHCは、ハワードの出場時間を制限した理由について、ウィザーズのペースとスペースにマッチアップするためだったと説明している。
「(ハワードをベンチに下げるのは)主にオフェンスでスペースを確保するためだが、トランジション・ディフェンスも我々にとって極めて重要だ。ウィザーズはトランジションで大きなプレッシャーをかけてくる。それは時として、ハワードに多くを要求しすぎることになってしまう。彼はオフェンスリバウンドを積極的に取りに行って、セカンドチャンスを得られるよう奮闘してくれる。それをしながら、守備に戻って自分のポジションをカバーするには多大な労力と緊迫感が必要だ。ウィザーズはポーターとビールをウィングに置いてフロアを広げている。彼らは我々よりもスモールにプレイするため、我々は相手を追いかけ回しながら、守備のローテーションを追加で行わなければならない。それに対応するには、違ったラインアップを組むのが効果的な場合がある」
ハワードは、チームにおける今後の役割について、ビューデンホルツァーHCとじっくり話し合うつもりだとしている。
Image by Keith Allison
参考記事:「the Score」