ドワイト・ハワードが再びレイカーズへ
ロサンゼルス・レイカーズが現地25日、ドワイト・ハワードと契約を結んだことを正式に発表した。
ESPNのBobby Marks記者によると、ハワードの契約内容は「夏季契約」と呼ばれるノンギャランティのミニマム契約。サラリーは一切保証されておらず、しかも年俸制ではなく日給制となる(10月21日から日給1万4490ドル)。
また、もしハワードがレギュラーシーズン前に負傷したりチームから解雇されたりした場合、レイカーズの負担はわずか6000ドル。レイカーズにとってはほぼリスクがない契約と言える。
昨年の夏にワシントン・ウィザーズと1年契約を結んだハワードだったが、腰の怪我と手術のためわずか9試合の出場に留まり、キャリアワーストとなる12.8得点、9.2リバウンドを平均。ハワードのシーズン平均リバウンドが10を下回ったのは昨季が初めてだ。
ハワードは昨シーズン終了後にプレイヤーオプションを行使していたが、7月にウィザーズからメンフィス・グリズリーズへとトレード移籍。先週末にグリズリーズとの契約バイアウトが成立し、FAとなっていた。
オーランド・マジック時代のドワイト・ハワードは、NBAを代表するスーパースターであり、ファンから最も愛されていた選手の一人だった。
3年連続のDPOY受賞(史上初の快挙!)や5年連続のオールNBAファースト・チーム選出など数々の功績を残してベストセンターの地位を確固たるものとし、2009年にはリバウンドとブロックでリーグ最多を記録しながらチームをイースト制覇へと牽引。その当時のハワードはレブロン・ジェイムスよりもスポンサー契約が多く、2009オールスター投票では史上最多となる310万票を獲得している。
▼全盛期Dハワードの守備
まさに“リーグの顔”的な存在だった全盛期のハワードだが、移籍騒動(ドワイトメア)や腰の怪我をきっかけに、圧倒的だった人気とパフォーマンスに陰りが見え始める。
ハワードは最初のトレードリクエストから紆余曲折を経て、2012年の夏にレイカーズへと移籍。ちょうどその年のレイカーズはスティーブ・ナッシュを獲得し、コービー、ガソル、ハワード、ナッシュのビッグ4で王座奪還への大きな期待がかかっていたが、シーズンを通して主力の怪我に悩まされ、プレイオフ第1ラウンドでのスウィープ敗退という残念な結果に終わった。
ハワードは2013年夏のFAでレイカーズからマックスサラリーの再契約を提示されたが、そのオファーを蹴ってヒューストン・ロケッツへと移籍。それ以降、LALのホームゲームでステイプルズ・センターに凱旋する度に大ブーイングを受ける超嫌われ者となった。
レイカーズを退団してからのハワードは、全盛期のようなパフォーマンスを取り戻せないままロケッツで3シーズンをプレイ。その後は、シーズン毎にチームを転々とするジャーニーマンとなっていた。
参考記事:「NBA」