エルフリッド・ペイトンの髪型はシュートの邪魔にならないのか?
オーランド・マジックのエルフリッド・ペイトンと言えば、ボリュームたっぷりのユニークな髪形が印象的だ。頭の前方に大量の髪の毛が集結しており、走ったり跳んだりする度にリズミカルに弾んでいる。このヘアスタイルを見てやはり気になるのは、「プレイの邪魔にならないのかな?」という点ではないだろうか。
というのも、現地1月1日に行われたマジック対ブルックリン・ネッツ戦で、ペイトンはペイントエリアからひどく短いフローターを放ち、エアボールを出していた。手が滑ったか、あるいはバランスを崩しただけなのかもしれないが、正面からのスロー映像を見ると、豊富な前髪がリリースの直前に視界の大部分を遮っているような気がするのだ。
https://twitter.com/TheRenderNBA/status/948009988752109568
これだけ激しく前髪が上下するのであれば、ディフェンダーの手が常に目の前にあるような感じではないのか?
OrlandoMagic.comのJohn Denton記者によると、ペイトンが髪を伸ばし始めたのは高校最後の年となった2011年。「州選手権で優勝するまで散髪しない」とチームで約束したのがきっかけだったらしい。結果として、チームは大会準決勝で敗れ、州制覇は果たせなかったものの、ペイトンはフサフサ度を増していく髪型を気に入ったらしく、カレッジ、NBAを通して伸ばし続けたという。
本人にしてみれば、邪魔でも何でもないと感じているのかもしれないが、フリースローを打つときにボールが前髪に触れているのを見ると、何かしら悪影響を及ぼしているのではないかと思ってしまう。
ホークスレジェンドのドミニク・ウィルキンスも、ペイトンのフリースローと髪型の関係について指摘。
今季のペイトンは、37試合の出場でFG成功率51.9%、スリー成功率39.0%、フリースロー成功率63.2%を記録。ミドル~ロングレンジのシュート成功率でキャリアベストを平均しているものの、フリースローは4年目の今季も苦手なままだ。
現時点で対戦相手のチームは、ペイトンのシューティングを脅威と見ておらず、ラジョン・ロンドやリッキー・ルビオと同じようにスクリーンをアンダーして守り、オフボールでも外にいる限りはあまり警戒していない。今のリーグでは、ロングレンジを打てないPGが活躍するのは難しくなった。ペイトンはサイズもあり、ジャンプショット以外は何でもこなせる万能なポイントガードなので、シュートが改善すればさらなる躍進を遂げられるだろう。
ちなみにコービー・ブライアントは、若手時代のトレードマークだったアフロをやめた次のシーズンに、スリー成功率が13%伸びた(2001-02の25%から2002-03は38%に上昇。ただ2001-02シーズンはコービーのキャリアでも特に酷く、丸坊主2年目の2003-04シーズンには32%に下落しているので、何の参考にもならないデータではある)。なのでペイトンも頭をすっきりすれば、もしかすると…。
スタッツ:「Basketball Reference」