元コミッショナーのデイビッド・スターンが死去、NBAレジェンドから多くの追悼メッセージ
NBAは現地2020年1月1日、1984年から30年間に渡りリーグのコミッショナーを務めたデイビッド・スターンが脳出血のため逝去したことを発表。享年77歳だった。
スターンは4代目のコミッショナーとして1984年にリーグのトップに就任。リーグの人気/収益増加や国際化、制度改革など様々な形でNBAの発展に貢献し、2014年1月に退任した。
以下、スターン・コミッショナーが在任期間中に残した功績のいくつか:
- リーグの収益が30倍に増加
- NBAビジネスのグローバル化(現在、世界10ヵ国、10万店舗以上でNBAグッズが販売されている他、NBAファイナルは215ヵ国で放送)
- NBAはケーブルテレビで試合が放送された初のプロスポーツリーグ
- プレイヤーの平均年俸が大幅増加。1984年は約33万ドルだったが、今季は770万ドル
- NBA23チームから30チームに拡張。スターン在任中に誕生した7チームは、ホーネッツ、ヒート、ウルブズ、マジック、ラプターズ、グリズリーズ、ペリカンズ
- ドラフトにロッタリー抽選のシステムを導入(1985年)
- 1992バルセロナ五輪の『ドリームチーム』結成、WNBAとGリーグ(当時Dリーグ)の設立にも貢献
スターンは退任した2014年にバスケットボール殿堂入り、そして2016年にはFIBA殿堂入りをしている。
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NBAレジェンドたちから感謝のメッセージ
モダンNBAの礎を築いた功労者の1人である前コミッショナーの訃報を受け、スターン在任期のリーグを代表する選手だったマイケル・ジョーダンは声明を発表。他にもNBAレジェンドたちが感謝と追悼のメッセージをSNSなどで発信している。
・マイケル・ジョーダン
「デイビッド・スターンがいなければ、今のNBAはなかっただろう。彼は混乱期のリーグを引っ張り、国際的に人気のリーグへと成長させ、以前は誰も想像できなかったような数々の機会を生み出してくれた。彼のビジョンとリーダーシップは私にグローバルな舞台を与えてくれて、そのおかげで私は成功できた。デイビッドはバスケットボールに対する深い愛情を持ち、周囲の人間に卓越性を求めた人物だった。私はそんな彼を心から尊敬した。もし彼がいなければ、今の私はなかったかもしれない」
・コービー・ブライアント
「デイビッド・スターンのリーダーシップとビジョンの元、バスケットボールは大きく変わった。彼は自身がベストを尽くす人間だったからこそ、周囲にも同じことを求めた。#リスペクト ありがとうコミッショナー、RIP」
・マジック・ジョンソン
「長年の友人で前NBAコミッショナーであるデイビッド・スターンの訃報で悲しみに暮れている。彼は人間として、夫、父、友人、ビジネスマンそしてビジョナリーとして素晴らしい人物だった。私が敬愛した人物だった」
・レブロン・ジェイムス
「あなたがステージ上で僕の名前を呼び、あなたと握手を交わした日のことを一生忘れない。僕の夢が叶った日だ!バスケットボールという美しいスポーツに献身してくれてありがとう。それはたくさんの若者や子供たちの人生を変えてきた。そして何より、NBAをワールドワイドに成長させてくれたあなたのビジョンに感謝。あなたにしか実現できないことだっただろう!あなたのおかげで、バスケットボールは最高のスポーツになった。あなたと知り合えたことを誇りに思う」
・ドウェイン・ウェイド
「2003年6月26日にあなたと握手したことで、僕の夢は叶った」
・シャキール・オニール
「あなたはNBA史で最高のコミッショナーだった」
参考記事:「ESPN」