ヒューストン・ロケッツ、ジェイムス・ハーデンの「13」番を永久欠番化へ
「ジェイムス・ハーデンはいつまでもロケッツ」、そう語るのはヒューストン・ロケッツ・オーナーのティルマン・ファティータ。
少しドロドロの別れ方をしたジェイムス・ハーデンとロケッツだが、ファンたちの感情はともかく、球団とハーデンの間にはどうやら遺恨はないらしい。
球団オーナーのファティータは現地2日、テキサス州の日刊紙『ヒューストン・クロニクル』の取材に応じ、今季開幕早々にトレードを要求してチームを去ったハーデンについて言及。「彼はこれからもずっとロケッツの一員」としながら、ハーデンの背番号13を将来的に永久欠番化する意向を明かした。
「当然ながら我々は彼のユニフォームを永久欠番にするつもりだ。彼が8年間でこのフランチャイズにもたらした成功、そしてその間にファンやコミュニティに与えてくれた思い出は本当に特別なものだった」
-ティルマン・ファティータ
2012年にOKCからロケッツに移籍したハーデンは、8シーズンで29.6得点、7.7アシストを平均。2018年には、モーゼス・マローンとアキーム・オラジュワンに次いで球団史上3人目となるMVPを受賞している。
ハーデン在籍期間中のロケッツは、リーグ制覇こそ成らなかったものの、8年連続プレイオフ進出や、球団史上初の60勝到達(2017-18に65勝)などチームとして大成功。2018年プレイオフでは、歴代最強チームの一つに数えられる2017-18ゴールデンステイト・ウォリアーズを、カンファレンスファイナル第7戦まで追い詰めた。
ハーデンは、通算アシスト数やスリー/フリースロー成功数、トリプルダブル数でロケッツの球団最多記録を保持中。フランチャイズへの貢献度を考えると、間違いなく永久欠番に相応しく、アキーム・オラジュワンに次いで歴代ロケッツのNo.2といえるスーパースターだ。
またハーデンは今年の2月にも、自身が経営するレストランを通してテキサス大寒波の被災者たちに無料で食事を提供するなど、ロケッツを退団した後もヒューストンのコミュニティに貢献している。
永久欠番化の正式な日程は今のところ未定だが、もし実現すれば、ロケッツ史上で7人目の永久欠番となる。
NBAでは現地3日に、ロケッツとブルックリン・ネッツがトヨタセンターで対戦。ハーデンにとって、移籍後初めての古巣凱旋だ。
参考記事:「Yahoo Sports」