ジャバリ・パーカーがブルズと契約
ジャバリ・パーカーは生まれ故郷のチームで新たなスタートを切る。
シカゴ・ブルズは現地14日、バックスからクオリファイングオファーを取り下げられて制限なしFAとなっていたパーカーと契約を結んだことを発表。ESPNによると、契約内容は2年/4000万ドルで、2年目がチームオプションだという。
▼ブルズは「おかえり」とパーカーを歓迎
2014年ドラフト全体2位指名でNBAデビューしたパーカーは、バックスでの4シーズンで15.3得点、5.5リバウンドを平均。身体能力と得点力が高いフォワード選手として将来を有望視されていたが、アスリートにとって最も厄介な怪我の一つである膝前十字靭帯断裂を2度も経験し(2014年と2017年)、成長に大きなブレーキがかかってしまった。2度目のACL断裂から2月に復帰した昨季は、主にベンチから31試合の出場で平均12.6得点に終わり、キャリア初のプレイオフでも7試合で10.0得点と苦戦している。
▼パーカーの2017-18シーズン
選手生命にかかわる大怪我を4年で2度も経験したパーカーに、2年4000万ドルの契約は割高すぎる気もするが、2年目がチームオプションらしいので、ブルズにとってはローリスクな契約と言える。もしパーカーがオールスターレベルの選手へと躍進を遂げるようなことになれば、2年後にアーリーバード権利(前年サラリーの175%アップで4年契約を結べる)を使って再契約を検討すればいいし、反対にパーカーが期待外れならば来夏にチームオプションを行使して決別すればいい。
またサラリーキャップに余裕があった今オフのブルズとしては、ネッツがホークス/ナゲッツとのトレードでやったように、他チームの高額サラリーを引き受けて、その見返りにドラフト指名権を獲得するという選択肢もあった。年俸2000万ドルでパーカー獲得に乗り出したということは、来季はタンキングせずに行けるところまで行ってやろうという意志の表れだろう。
なおブルズは同日、来季ラインアップの選択肢の一つとして、PGクリス・ダン、SGザック・ラビーン、SFジャバリ・パーカー、PFラウリー・マルケネン、Cウェンデル・カーターJr.とツイート。個人的な感想では、パーカーはペリメーターの守備やロングレンジが得意でなく、SFよりもPFに入った方が本来の良さを発揮できる印象だ。ただ上記のラインアップは、全員が25歳以下で高いポテンシャルを持っているので、すごく魅力的ではある。
参考記事:「ESPN」