ドラ2のジェイレン・グリーンやドラ4のスコッティ・バーンズがサマーリーグデビュー戦で大活躍
NBAでは現地8日、2021年のラスベガス・サマーリーグが開幕。2021ドラフト全体1位指名のケイド・カニングハムをはじめとした今季注目のルーキーたちが一斉にサマーリーグデビューを飾った。
中でも特に高評価なパフォーマンスを見せたのが、ヒューストン・ロケッツのジェイレン・グリーンとトロント・ラプターズのスコッティ・バーンズだろう。
ロケッツの新人が大活躍
今年のドラフトで2位指名だったグリーンは、クリーブランド・キャバリアーズとのサマーリーグ初戦に先発ガードとして30分出場し、FG18本中9本成功からゲームハイの23得点をマーク。スリーやミッドレンジ、リムなどオンボールであらゆる角度から点を決めるショットメイク力の高さを見せつけ、ロケッツを84-76での勝利に導いた。
また同日のロケッツでは、2021年ドラフト組のアルペレン・シェングン(16位指名)もグリーンと共に先発センターとしてサマーリーグデビュー。27分の出場で15得点、15リバウンド、4ブロックを記録して大活躍した。
シェングンは昨季ターキッシュ・バスケットボール・リーグでMVPに輝いた選手だ。
▼ボールに話しかけるのがフリースローのルーティン
一方で敗れたキャブスは、3位指名のエバン・モーブリーが12得点、5リバウンドをマーク。所々でポテンシャルが光るプレイを披露していたが、多くの新人ビッグマンがそうであるようにまだまだ体が細く、インサイドでパワー負けしてしまう場面もしばしば。
ただモーブリーほどスキルレベルと機動力が高い7フッターは滅多にいない。かつてのアンソニー・デイビスのように、2~3年かけてウェイトと筋肉をじっくり増やしていけば、とんでもない怪物センターになりそうなポテンシャルを秘めている。
▼オフェンスリバウンドからのダンク
スコッティ・バーンズ
ニューヨーク・ニックスとの試合でサマーリーグデビューしたラプターズ新人のバーンズ(4位指名)は、30分の出場で18得点、10リバウンド、5アシストを獲得。
オフェンス面(特にアウトサイドシュート)はまだまだ荒削りだが、前評判通りウィングスパンと身体能力を活かしたディフェンスが素晴らしく、さらに左手でフルコートパスを放つなどパスセンスの高さも披露した。
2021ドラフト4位指名でジェイレン・サグスを選ばなかったことにガッカリしたラプターズファンも多かったようだが、そういった声を払拭するような活躍ぶり。将来的にバーンズは、トリプルダブルを量産する究極のオールラウンダーへと成長するかもしれない。
全体1位指名のケイド・カニングハム(ピストンズ)は、オクラホマシティ・サンダーとの対戦でFG17本中5本成功から12得点、6リバウンド、5ターンオーバーを記録。第1Q序盤にスリーを2本沈めるなど上々な立ち上がりを見せたが、そこから得点が失速し、特にドリブルでセパレーションを作り出すことに苦戦した印象だ。
2アシストに対して5ターンオーバーと、ドラフト時で最も評価されていた「長身のプレイメイカー」としての実力をあまり発揮することはできなかったが、ピック&ロールの指揮自体は決して悪くなかったと思う。
ボックススコア:「ESPN」