ジェイソン・テイタムが開幕戦残り0.4秒で奇跡の逆転スリー
NBAでは現地23日、ボストン・セルティックスとミルウォーキー・バックスが2020-21シーズン開幕戦を対決。終盤の死闘の末、セルティックスが122-121でバックスを下し、今季初戦を白星で飾った。
勝負の決め手となったのは、ジェイソン・テイタムが第4Q残り0.4秒に沈めたミラクルショットだ。
セルティックスの1点ビハインドで迎えた第4Q残り8.9秒、ボールを託されたエースのテイタムは昨季DPOYのヤニス・アデトクンボに真っ向勝負を仕掛け、時間ギリギリでステップバックからのスリーを発射。
アデトクンボの完璧なディフェンスも影響したのか、テイタムのショットは大きく軌道を外れてしまうが、ボールが奇跡的な角度でバックボードに当たり、逆転決勝弾となった。
なおここから試合は、バックスが残り0.4秒でのインバウンズプレイでセルティックスからファウルを引き出し、同点のチャンスをゲット。
フリースローラインに立ったアデトクンボは1本目を決めるも、2本目に惜しくも失敗し、そこでゲームセットとなった。
シーズン一発目から勝敗を左右する場面でのフリースロー。しかもアデトクンボは、1週間前にNBA史上最高額の契約を手にしたばかり。相当なプレッシャーを背負ってフリースローラインに立ったに違いない。
ただアデトクンボは、今回のような失敗をトラウマではなくモチベーションに変えて成長できるタイプの選手。
試合後のインタビューでも、「ここから学ぶ。こういった状況を経験すればするほど、成功へとつながる。こういった場面でもっとベストを出せるようになる。だから、これからも最後のフリースロー、最後のショットを打ちたい」と前向きなコメントを残している。
勝利したセルティックスは、ジェイレン・ブラウンがチームハイ33得点、決勝点を決めたテイタムが30得点をマーク。他には、新加入のジェフ・ティーグがベンチから19得点で勝利に貢献した。
一方で敗れたバックスは、アデトクンボがゲーム最多の35得点、13リバウンドでダブルダブルを記録。
クリス・ミドルトンが27得点/14リバウンド/8アシストでオールラウンドに活躍した他、バックスデビュー戦だったドリュー・ホリデーは、FG16本中10本成功から26得点と好調だった。
ボックススコア:「NBA」