初出場のジョー・ハリスがカリーを抑え3ポイントコンテスト優勝
NBAでは現地16日、シャーロットのスペクトラム・センターでオールスターサタデー2019のスリーポイントコンテストが開催。
ステフィン・カリーやデイミアン・リラードをはじめ、今年もリーグ屈指のシューターたちが揃ってコンテストに参加する中、ブルックリン・ネッツのジョー・ハリスが初出場ながら番狂わせを演じて王者に輝いた。
予選ラウンド
プレイヤー | スコア | |
1 | ステフィン・カリー | 27 |
2 | バディ・ヒールド | 26 |
3 | ジョー・ハリス | 25 |
4 | ダニー・グリーン | 23 |
5 | デビン・ブッカー | 23 |
6 | デイミアン・リラード | 17 |
7 | ダーク・ノビツキー | 17 |
8 | セス・カリー | 16 |
9 | ケンバ・ウォーカー | 15 |
10 | クリス・ミドルトン | 11 |
今年の予選ラウンドは、ラスト10本をノーミスで決めたステフィン・カリーが27点で1位通過。今季ブレイク中のバディ・ヒールドが26点で続いた。
https://twitter.com/NBAonTNT/status/1096956992818601984
この日のトップバッターだったハリスは最初の2ラックで苦戦するも、6個のマネーボールを含むラスト10本中9本を沈めて25点をマーク。昨年チャンピオンのデビン・ブッカーとデニー・グリーンはそれぞれ23点で奮闘するが予選敗退に終わった。
▼ノビツキー!!
https://twitter.com/dallasmavs/status/1096956967917113344
決勝ラウンド
プレイヤー | スコア | |
1 | ジョー・ハリス | 26 |
2 | ステフィン・カリー | 24 |
3 | バディ・ヒールド | 19 |
決勝ラウンドでは、再び1番手だったハリスが最後のマレーボールラックをパーフェクトで沈めて26点。予選1位通過のカリーは、9本連続成功の好スタートを切るも途中から失速してしまい、マネーボール1本の差で優勝を逃すこととなった。
普通ならトップバッターというのは緊張してしまうものだが(初出場となればなおさら)、ハリスはそれが逆にアドバンテージになったと大会後に話している。
「一番手はアドバンテージになると思っていたよ。コンテストの直前にウォームアップできるからね。順番待ちで体が冷えることがないので、温まった状態のままリズムを掴むことができた」
– ジョー・ハリス
シンデレラ・ストーリー
2~3年前までほぼ無名だった選手が、初出場で歴代最高のスリーポイントシューターであるカリーを破って優勝。ハリス本人ですら、こんな日が来るなんて想像できなかったかもしれない。
大学4年間をバージニア大でプレイしたハリスは、2014年ドラフト2巡目指名でキャブスに入団。ただレブロン復帰で優勝候補チームとなったキャブスではほとんど活躍の機会を得られず、2016年1月にドラフト2巡目指名と交換という形でオーランド・マジックへとトレードされ、その直後にチームから解雇された。
そのままNBAから遠ざかる可能性も大だったが、2016年のオフシーズンにブルックリン・ネッツからミニマムサラリーでの2年契約を獲得。セカンドチャンスを得たハリスは、ネッツでの1年目からシューターとして頭角を現すと、今季は先発ウィングの座を堅固なものにし、54試合でリーグ2位となるスリー成功率47.1%を記録している。
ハリスのような選手が3ポイントコンテストの王者に輝いたのは、プロを目指す多くのバスケマンたちにとってインスピレーションになるだろう。
個人的に、今年の3ポイントコンテストで不満があるとすれば、スパーズのダービス・バータンが選考から弾かれたこと。
今季のバータンはスリー成功率でリーグ首位の47.6%を平均。本人も3ポイントコンテストへの参加を望んでいたそうだが、現地メディアの報道によれば、試投数が十分ではないという訳の分からない理由で選出漏れしたらしい(今季の3PAは4.3本でセス・カリーよりも多いのに!)。
参考記事:「NBA」