スペインがFIBAワールドカップ2019に優勝
中国で開催されているFIBAワールドカップ2019では9月15日、世界ランク2位のスペイン代表と5位のアルゼンチン代表がトーナメント決勝戦を対決。スペインが95-75でアルゼンチンを下し金メダルを獲得した。
スペイン代表チームがワールドカップもしくはオリンピックの世界大会で優勝するのは、2006年のW杯以来13年ぶり。チーム史上2度目の快挙となる。
2019年のFIBAワールドカップ決勝戦は、スペインが前半を43-31で上回って主導権を握ると、第3Q終盤にはリードを20点に拡大。第4Qはアルゼンチンがフルコートプレスを仕掛けながら巻き返そうとするが、基本的に試合の流れは変わらず、アルゼンチンが最後まで二桁点差を維持して逃げ切った。
▼決勝ハイライト
スペイン代表は、リッキー・ルビオが20得点/7リバウンド、マーク・ガソルが14得点/7リバウンド/7アシストでチームを牽引。合計6選手が二桁得点をあげるバランスの取れたパフォーマンスを見せ、チームアシスト数で20本を記録している。
一方で2008年の北京五輪以来初のメダル獲得となったアルゼンチン代表は、ガブリエル・デックがゲームハイの24得点、ニコラス・ラプロビットラが17得点と、ベンチメンバーが奮闘。チームリーダーで今大会絶好調だったルイス・スコラは、34分の出場でFG成功わずか1本の8得点と精彩を欠いた。
マヌ・ジノビリを中心とした黄金世代の終焉により弱体化が懸念されていたアルゼンチン代表だが、今大会の通算アシスト数で2位の数字を記録した司令塔のファクンド・カンパッソをはじめ、ちゃんと次世代へと実力が引き継がれている。
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なお同日には3位決定戦も行われ、フランス代表が67-59でオーストラリア代表に勝利。フランスは2大会連続で銅メダルを獲得した。
2019FIBAワールドカップの最終順位は以下の通り(Top8):
- スペイン
- アルゼンチン
- フランス
- オーストラリア
- セルビア
- チェコ
- アメリカ
- ポーランド
日本代表は1次/2次ラウンド5試合で全敗に終わったが(最終順位32チーム中31位)、東京五輪ではホスト国なのですでに出場権を得ている。
他には、スペイン、アルゼンチン、フランス、オーストラリア、アメリカ、イラン、ナイジェリアの7チームが今大会の結果により2020年オリンピックへの出場を決めている。
ボックススコア:「FIBA」