ジョエル・エンビード、眼窩の骨折で戦線離脱
6年ぶりのプレイオフ進出に向け万全の準備が整いつつあったフィラデルフィア・76ersにとって大打撃だ。
76ersは現地29日、オールスターのジョエル・エンビードが脳震盪と眼窩骨折のためしばらくチームを離れることを発表。近日中に眼窩の手術を予定しているそうで、復帰時期についてはまだ不明だが、ESPNのZach Lowe記者によれば、2週間~4週間の離脱になる見込みだという。なので最悪の場合、プレイオフ第1ラウンドに間に合わない可能性もある。
エンビードが負傷したのは、現地28日にウェルズファーゴ・センターで行なわれたニューヨーク・ニックス戦の第2Q最初のポゼッション。ハンドオフの際にマーケル・フルツの肩で頭を強打してフロアに倒れこみ、そのまま途中退場した。
負傷直後にはロッカールームで脳震盪の検査をパスしたが、しばらくしてから症状を訴え始めたとのこと。復帰するには、NBAの定める脳震盪ガイドラインをクリアしなければならない。さらに同日に病院で検査を受けた結果、左目の眼窩骨折と診断された。
今季のエンビードは63試合でチーム最多の22.9得点、11.3リバウンド、1.8ブロックを平均し、キャリア初のオールスターに選出。守備面でのインパクトも絶大で、シクサーズのディフェンスはエンビードがフロアにいる時間帯にリーグ首位の数字(100ポゼッション当たりの失点が99.7点)を記録している(エンビードがいない時間帯は105.7点)。エンビードを今季DPOYの最有力候補の一人と見ているメディアメンバーも多い。
シクサーズは現地29日の時点で3位のキャブスと0.5ゲーム差のイースト4位。シーズン残り8試合中6試合がロッタリーチームとの対戦と比較的イージーなスケジュールではあるが、タイブレークを保有するインディアナ・ペイサーズが真横にいるため、下手をすると5位に転落してプレイオフ第1ラウンドでのホームコートアドバンテージを失ってしまう。
なお今季の76ersは、エンビードが欠場した11試合で3勝8敗。エンビードがフロアにいない時間帯の平均得失点差では-3.1と競り負けている。
参考記事:「ESPN」