ジョナサン・シモンズ 「FAでレブロンに誘われたけど断った」
今年のFAで強豪のサンアントニオ・スパーズを離れ、再建中だったオーランド・マジックと契約を結んだガードのジョナサン・シモンズ。今季は新チームでセカンドユニットのリーダーとしてプレイタイムが大幅に増え、マジックのシーズン好スタート(8勝5敗)に大貢献している。
昨季プレーオフでの活躍で大きく株を上げたシモンズに対し、FAでは複数のチームが関心を示していたらしく、NBA.comのインタビュー記事によると、3年連続イースト王者のクリーブランド・キャバリアーズもそのうちの1チーム。しかもリーグベストプレイヤーのレブロン・ジェイムスから直接勧誘されたそうだが、シモンズはレブロンとチームメイトになるよりも、レブロンを相手に戦いたいと考えたようだ。
「(今夏は)レブロン・ジェイムスとも電話で話したよ。彼は『クリーブランドに来てほしい』と言ってくれた。でも僕は『君と対戦したいんだ』と返事した。僕はエリートプレイヤーたちと勝負できるようになりたい。そして数年後には、彼らと同じレベルに到達できるようになりたい」
150ドルを払ってマイナーリーグのトライアウトを受け、一番下から這い上がってきたシモンズらしいハングリー精神旺盛な考え方だ。最終的にスパーズを去る決断をしたのも、チームの主力の1人としてリーグのトッププレイヤーたちと日々対峙し、自らの成長につなげたいという気持ちが強かったという。
「それが僕の性格の一部だ。もっと成長したい。もっと上手くなって、もっと大きな役割が欲しい。ポップ(ポポビッチHC)にもその気持ちを伝えたよ。『僕はサンアントニオにいれば“グッド”にはなれるが、“グレート”にはなれない』とね。僕はカワイ(レナード)クラスの選手たちと毎日のように対戦したいんだ」
– ジョナサン・シモンズ
シモンズは10月末のインタビュー記事でも次のように語っていた:
「僕はスパーズのシステムに苦戦していたと思う。試合に出たり出なかったりが続いていたからね。ポップは常に時間をかけながら、ゆっくりとたくさんのことを学ばせようとしていた。実際に僕はそこからたくさん学んだよ。だけど今は僕の闘争本能を開放すべき時が来たと思っている」
「ポップは理解してくれた。彼にはこう説明したんだ、『サンアントニオのシステムでは、自分が理想とするレベルでプレイできない。僕は偉大な選手になりたい。毎試合でエリートプレイヤーたちと戦いたい』とね。ポップは僕の言い分に敬意を表してくれた。『助けが必要な時はいつでも頼ってくれ』と言ってくれた。僕とポップは今でも素晴らしい関係を保っている。彼に再会できるのを楽しみにしている」
– ジョナサン・シモンズ
今季のシモンズは、14試合で平均15.0得点、2.1アシスト、スリー成功率37.5%を記録。ベンチ出場の選手としては、グリズリーズのタイリーク・エバンス(18.5得点)、クリッパーズのルー・ウィリアムズ(17.5得点)、レイカーズのジョーダン・クラークソン(15.5得点)に次ぐリーグ4位の平均得点で、シックスマン賞候補に挙がりそうなパフォーマンスを維持している。
▼10月29日のホーネッツ戦ではキャリアハイ27得点
参考記事:「NBA」