カール・アンソニー・タウンズが60得点、ウルブズの球団新記録樹立
ついに2021-22シーズン第一号の60点ゲームが飛び出した。
ミネソタ・ティンバーウルブズのカール・アンソニー・タウンズが現地14日、AT&Tセンターで行われたサンアントニオ・スパーズ戦で60得点、17リバウンドのダブルダブルをマークし、チームを149-139での勝利に牽引。自身が2018年に樹立したウルブズの最多得点記録(56得点)を新たに塗り替えた。
この日のタウンズは、36分の出場で31本中19本のフィールドゴールと、16本中15本のフリースローに成功。特にスリーは11本中7本成功と絶好調で、今年の3ポイントコンテスト王者に輝いたシュート力を遺憾なく発揮した。
センターポジションの選手が60得点以上をマークするのは、2000年3月のシャキール・オニール(61得点23リバウンド)以来初。2日前にNBAヘッドコーチの新記録を樹立したばかりのグレッグ・ポポビッチHCは試合後、「ドライブもショットも素晴らしく、彼は常にハードにプレイする。本当に素晴らしいプレイヤーだ。決して驚きではないが、特に今夜の彼は特別だったよ」とタウンズのパフォーマンスを大絶賛している。
▼FGA31本中30本がペイントエリアもしくはスリー
ピリオド得点でも球団新
また同日のタウンズは、第3Qだけで32得点を獲得し、1クォーターにおける球団新記録を樹立。NBA全体で見ても、歴代5位の大記録だ。
▼NBAの1クオーター得点トップ5
- 37得点:クレイ・トンプソン(2015年1月)
- 34得点:ケビン・ラブ(2016年11月)
- 33得点:ジョージ・ガービン(1978年4月)
- 33得点:カーメロ・アンソニー(2008年12月)
- 32得点:カール・アンソニー・タウンズ(2022年3月)
これでウルブズは今シーズン40勝(30敗)に到達し、現在カンファレンス7位。オールスターブレイク後ではリーグベストの勝率(9勝2敗)と破竹の勢いを続けているが、ウェスト5位のダラス・マーベリックス(同時期で7勝2敗)や6位のデンバー・ナゲッツ(8勝3敗)も好調を維持しているため、プレイ・イン枠をなかなか抜け出せないでいる。
マレーも球団史上初
一方で敗れたスパーズ(26勝43敗)は、ケルドン・ジョンソンが34得点、オールスターのデジャンテ・マレーが30得点/12アシストのダブルダブルで奮闘。マレーは球団史上初めて1シーズン通算で1000得点/500リバウンド/500アシスト以上をマークした選手となる。
▼東京五輪金メダリストのジョンソンはキャリアハイ
なおスパーズが対戦相手の選手に60点ゲームを許してしまったのは、過去3年間で今回のタウンズが3回目。NBAに参入した1976年から2018年にかけての42年間では1度も60得点を取られたことがなかった。
ボックススコア:「NBA」