2015年12月のNBA月間賞: KDとRWがデュオで最優秀選手、コーチ賞にポポビッチHC
NBAが現地4日、2015年12月のプレーヤーズ・オブ・ザ・マンス、並びに月間最優秀コーチ/ルーキー賞の受賞者を発表した。
プレーヤーズ・オブ・ザ・マンス
・EAST: ジョン・ウォール
初のプレーヤーズ・オブ・ザ・マンス選出となったウォールは、12月に行われた16試合で22.6得点、11.7アシスト(リーグ2位)、4.8リバウンド、2.3スティールを平均。ブラッドリー・ビールやマーチン・ゴータットなどキープレーヤーの欠場が多かったウィザーズを8勝8敗に導いた。1ヵ月間の平均で22得点/11アシスト/4リバウンド/2スティール以上を記録したのは、2009年4月のクリス・ポール以来初となる。
期間内の勝率が大きな判断材料となる同賞で、8勝8敗のチームの選手が選ばれるのは珍しいことだが、怪我人続出のウィザーズを背負って10~11月よりも好成績に牽引したウォールの功績が認められたのだろう。12月1日のクリーブランド・キャバリアーズ戦では、自己シーズンハイの35得点、10アシスト、5スティールを記録し、キャブスに今季ホーム初黒星を与えた。
▼ウォールvsレブロン、12月1日
・WEST: デュラント&ウェストブルック
ウェスタンカンファレンスは、ケビン・デュラント(12回目)とラッセル・ウェストブルック(4回目)がデュオで受賞。デュラントが24.9得点、7.2リバウンド、5.7アシスト、ウェストブルックが23.8得点、8.9アシスト、5.9リバウンド、2.73スティール(リーグ1位)をそれぞれ平均し、サンダーは月間勝率リーグ3位となる12勝3敗の好成績を収めた。
同じチームから複数人が月間最優秀選手に選出されたのは、昨季1月のアトランタ・ホークス(スタメン5選手)以来初。コンビでは、2010-11シーズン12月のレブロン・ジェイムスとドウェイン・ウェイド以来(マイアミ・ヒート)となる。
▼KD&RWナゲッツ戦、56得点/22アシスト
コーチズ・オブ・ザ・マンス
2015年12月の月間最優秀コーチ賞は、イースタンカンファレンスからオーランド・マジックのスコット・スカイルズHC、ウェスタン・カンファレンスからサンアントニオ・スパーズのグレッグ・ポポビッチHCがそれぞれ受賞した。
スカイルズHCが指揮したマジックは、12月の15試合でイースト首位(リーグ5位)となる勝率66.7%の10勝5敗を記録。さらにFG成功率(48.1%)と平均得失点差(+3.5)でカンファレンス首位となった他、100ポゼッションあたりの得点ではリーグ7位(104.9)と、オフェンスのリズムが11月(101.3でリーグ15位)と比べてだいぶ良くなった。
スカイルズHCにとっては通算4度目の受賞となる。
12月のスパーズは、16試合でリーグ首位の14勝2敗(勝率87.5%)を記録した。FG成功率50.7%で効率抜群のオフェンスを展開しながら、8試合で20点差以上の圧勝。期間中の平均得失点差で+18.5点、さらに100ポゼッションあたりの得失点差で+20.4と、抜きんでた強さで12月のリーグを席巻した。
ポポビッチHCがコーチズ・オブ・ザ・マンスに選出されたのは通算16回目(歴代最多)。ただ本人はあまり関心がない様で、今回の受賞について記者から尋ねられた際には、こんなコメントを残している。
「せめて車くらいは貰えるべきだと思う。もし車を貰えないというのなら、どうでもいい」
– グレッグ・ポポビッチ
▼チームワーク1
▼チームワーク2
ルーキーズ・オブ・ザ・マンス
12月のルーキー賞は、11月と同じくニューヨーク・ニックスのクリスタプス・ポルジンギスとミネソタ・ティンバーウルブズのカール・アンソニー・タウンズが獲得した。
▼ポルジンギスとタウンズの12月平均スタッツ
PTS | REB | BLK | FG% | |
ポルジンギス | 12.6 | 6.4 | 2.2 | 41.8 |
タウンズ | 18.6 | 9.5 | 1.6 | 55.3 |
12月16日に行われたニックス対ウルブズの直接対決では、ポルジンギスが11得点/6リバウンド/7ブロック、タウンズが25得点/10リバウンドをそれぞれマーク。試合は107-102でニックスが制した。
Image by Erik Drost/Flickr
参考記事:「NBA」