ケビン・デュラントがアキレス腱断裂で手術、来季全休の可能性も
世代を代表するスーパースターの全盛期が不運な怪我で1年も削られてしまうのは本当に残念。
ゴールデンステイト・ウォリアーズは現地12日、ケビン・デュラントがMRI検査でアキレス腱断裂と診断されたことを発表。デュラントは同日にニューヨークで手術を受けた。
デュラントは病院のベッドからインスタグラムで手術が無事に成功したことを報告。
https://www.instagram.com/p/Byn0c6NjoQq/
「ここから復帰への道が始まる!家族や愛する人たちがそばで支えてくれる。そしてみんなが届けてくれたメッセージや応援の声に心から感謝しているよ」
「月曜日にも言ったが、今回の件は本当にショックだった。でも大丈夫。バスケットボールは僕が最も愛するものであり、あの夜(第5戦)も試合に出たかったから出たんだ。3連覇を追いかけるチームメイトたちの力になりたかったんだ。それがバスケットボールの世界であり、僕は肉体的な限界が来るまですべてを捧げられたことを誇りに思う。そして戦友たちが勝利を手にしたことを誇りに思う。長い道のりになるだろうが、僕は平気だ。I’m a hooper」
– ケビン・デュラント
今季のデュラントは、78試合の出場で26.0得点、6.4リバウンド、5.9アシスト(キャリアハイ)を平均。ポストシーズンに入ってからはさらにギアを上げ、ウェストセミファイナルまでの11試合で「50-40-90」のシューティングを維持しつつリーグ首位の平均34.2得点を記録している。
10試合以上出場した1ポストシーズンの平均得点で34.0点を超えたのは、3Pラインが導入された1979年以降のリーグでマイケル・ジョーダン(1988年、89年、90年、92年、93年)とレブロン・ジェイムス(2009年、2018年)、バーナード・キング(84年)の3選手しかいない。
クリッパーズとのファーストラウンド第6戦でプレイオフ自己ベストの50得点を叩き出すなど、記録的なスコアリングラン見せていたデュラントだったが、ロケッツとの第5戦後半にふくらはぎ負傷で一時離脱。そして1カ月の休養を経て復帰したファイナル第5戦の前半で、アキレス腱断裂の重傷を負うこととなった。
▼KDの2019プレイオフハイライト
今夏FAでは目玉選手となるはずだったデュラントだが、これで一体どうなることか?デュラントは歴代屈指のスコアラーで、間違いなくマックス契約に相応しいスーパースターだが、怪我の深刻さと年齢(30歳)を考慮して二の足を踏むチームも出てくるだろう。アキレス腱断裂はそれほど厄介な怪我で、これまでに何人もの選手たちをダメにしてきた。
またデュラントにはプレイヤーオプションでウォリアーズに残留し、2020年の夏までFAを先延ばしにするという選択肢もある。
今のところデュラントの復帰時期は完全に未定。ESPNのAdrian Wojnarowski記者は、「2019-20シーズンを全休することになる」と報じた。
なおアキレス腱断裂のリハビリ期間の長さは人によって大きく異なり、デマーカス・カズンズの場合は丸1年。その一方でコービー・ブライアンやルディ・ゲイ、ウェスリー・マシューズらは怪我から8~9カ月で復帰した。なのでデュラントが来季中に戻って来る可能性はあるが、100%のKDが見せるのは2020年以降になるかもしれない。
参考記事:「NBA」