キングス新人のキーガン・マレーが2022サマーリーグのMVPに選出
NBAは現地7月18日、前日に閉幕したラスベガス・サマーリーグ2022のアワード受賞者を発表。今年のドラフトでサクラメント・キングスから全体4位指名を受けたフォワードのキーガン・マレーが、大会MVPとオール・サマーリーグ・ファーストチームに選出された。
マレーはラスベガス大会4試合の出場で、FG成功率50%とスリー成功率40%のシューティングスプリットからリーグ4位の23.3得点、7.3リバウンドを平均。
8月で22歳になるマレーは、多くの同期新人たちよりも2~3歳年上。今大会では上々なスタッツに加えて、バスケットボールIQの高さやポジション取りの上手さが光り、ルーキーながらすでにベテラン選手のような安定感を放っていた。
オフェンス面では、イージーな得点をあげるための基礎がしっかりとできている選手。いい意味でルーキーらしくない。トランジションでは常に全力で走り、ハーフコートではカットやポストに入るタイミングが絶妙。さらにドライブからのフィニッシュに強い上(ボディコントロールが◎)、外のシュートもそれなりに打てるので、ピック&ロールではボールハンドラーとスクリーナーの両方をこなせる。
また守備面では、オンボールでウィングからセンターまで問題なくスイッチできる超万能ディフェンダー。機動力とサイズを兼ね備えたアル・ホーフォード的なタイプのビッグマンで、スモールラインアップのセンターとしてのポテンシャルが非常に高い。
2022オールSLチーム
マレーの他に2022オール・サマーリーグ・ファーストチームに選出されたのは、タリ・イーソン(ヒューストン・ロケッツ)、クエンティン・グライムズ(ニューヨーク・ニックス)、サンドロ・マムケラシュビリ(ミルウォーキー・バックス)、キャメロン・トーマス(ブルックリン・ネッツ)の4選手。タリ・イーソンは2022ドラフト17位指名の新人で、ほかの3人はいずれも2年目の選手たちだ。
なお昨季のキングスは、トレードデッドラインに若手有力株のタイリース・ハリバートンを放出してオールスターのドマンタス・サボニスを獲得。将来を犠牲にして即戦力アップを図るも、成績が伸びずにレギュラーシーズン敗退となり、現在16シーズン連続でプレイオフ進出を逃している。
そんな現状のキングスで、新人のキーガン・マレーが来季にどれだけ大きな役割を与えられるのか注目したい。
参考記事:「NBA」