コービーが起業、会社名は「Kobe Inc.」
相次ぐ怪我で今季はほぼ全休となってしまったコービー・ブライアントだが、その間ただリハビリだけに甘んじていたというわけではない。現役選手としてのピークが過ぎ去ろうとする中、第2の人生に向けて着々と準備を進めているようだ。
コービーは23日、米スポーツメディア「ESPN」のインタビューで、自身の会社「Kobe Inc.」を設立したことを発表した。インタビューによると、コービーは10年以上前から起業の夢を持っていたらしいが、これまではバスケ一筋で十分な余裕がなかったのだという。
「2000年頃から、僕は起業したいというアイデアを持っていたし、方向性のビジョンもあった。しかしそれは今までただのアイデアでしかなかった」
– コービー
どうやらアキレス腱断裂の重傷でしばらく動けなかった時期に、「この先どうするべきか」と真剣に考えたそうだ。そこでコービーは、長年のアイデアとビジョンを形にするために動き始めた。
「Kobe Inc.」のミッションステートメントは、ずばりスポーツ界を後押しすること:
「スポーツ界に新しい風を吹き込みインスパイアするようなブランドやアイデアに投資/援助していきたいと考えている。僕はスポーツ業界を熟知している。もしそこにスポーツ関連の要素がないならば、僕は手を出さないだろう」
– コービー
スポーツ飲料業界に参入
「Kobe Inc.」が最初に目を付けた投資先は「BODYARMOR」というアメリカの清涼飲料ブランドだ。
「BODYARMOR」は米20州で販売されている人気上昇中のスポーツドリンクで、ココナッツエキスが配合されており、従来のスポーツ飲料よりもカリウムが豊富で塩分控え目というポイントを売りにしている。ESPNによると、すでにコービーは同ブランドに巨額の投資をしており、3番目の筆頭株主に収まっているという。
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ここ数年の間、コービーはさまざまな分野の経営プロたちから良きビジネスマンになるためのノウハウを学んできたという。「Twitter」や「Instagtram」といった急成長企業のトップ陣と面会したり、東海岸への遠征の際は名門ボストンカレッジでマーケティングの授業を受けたりしたそうだ。
「成功した経営者たちに共通する性質は、人を理解する能力、正しくコミュニケーションする能力を持っているということ。そしてビジョン、度胸、粘り強さを持ち合わせているということだ」
– コービー
コービーは、ビジネスの世界とスポーツの世界には共通点が多いはずだと考える。「(バスケットボールと)同じくストレスがあり、挫折があり、喜びに満ちた素晴らしい冒険になるだろうと想像している」と語った。
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参考記事:「ESPN」