クリスタプス・ポルジンギス「ニューヨークで勝ちたい」
2016-17シーズンが終了した時点で、ニューヨーク・ニックスとクリスタプス・ポルジンギスの関係は決して良好と言えなかった。
カーメロ・アンソニーに対する扱いなどニックスフロントのやり方に不満を持っていたとされるポルジンギスは、抗議の意図もあったのか、4月に行われたシーズン最後のチームミーティングを無断で欠席。一方のニックス側も、フィル・ジャクソン元球団社長がドラフトの直前に、「(ポルジンギスの)トレードオファーに耳を傾けている。スターター2人とドラフト指名権、もしくはそれ以上のオファーがあれば検討しなければならない」と発言するなど、場合によっては“ユニコーン”との決別も辞さない姿勢を見せ、ファンたちを軽く混乱させた(ポルジンギス放出についてはフィル・ジャクソンのブラフだったとは思うが…)。
現在ポルジンギスは、8月31日から開催されるFIBA欧州選手権に向けて、ラトビア代表チームのトレーニングキャンプに参加している。「代表チームに集中したいから」という理由から、現地メディアの記者に対してはニックス関連の話題をNGにしていたらしいが、キャンプを訪れていた子供の一人からニックスについて質問された際には、チームに残りたいという気持ちを明確に話したそうだ。
「ニューヨークは勝利するのに最高の場所だと思う。ニューヨークで優勝すればキングになれる。過去2年間、僕はあの場所でとてもポジティブな感情を抱いた。ここに残りたい、ここで優勝したいという気持ちを持っている」
– クリスタプス・ポルジンギス
昨季がリーグ2年目だったポルジンギスは、66試合の出場で18.1得点、7.2リバウンド、2.0ブロック(リーグ7位)を平均。ニックスはキャブスからカイリー・アービングの獲得を狙っていると報じられているが、そのためにポルジンギスをトレードで手放す気はないようだ。
ニックスのスティーブ・ミルズ新球団社長によると、チームとポルジンギスの関係は改善しており、2人は頻繁にメールやテキストでやり取りしているらしい。
なおポルジンギスはニックスの話題の他にも、キャンプに参加していた子供たちからの質問にいくつか回答。最も影響を受けた人物には兄のヤニス(元プロバスケットボール選手で現在ポルジンギスの代理人)を挙げ、さらにゲン担ぎとしてシューズや靴下を左足から履くようにしていると明かした。
▼オフのワークアウトに励むKP
参考記事:「NY Post」