歴代屈指の3Pシューター カイル・コーバーがブルックリン・ネッツのコーチングスタッフ入りへ
これが事実上の現役引退宣言となるのか?
The Athleticのシャムズ・シャラニア記者によると、NBA屈指のシューターとして長年活躍したカイル・コーバーが、コーチングスタッフの一員としてブルックリン・ネッツに加入する模様。コーバーは選手育成部門のアシスタントコーチ/コンサルタントを担当することになるという。
レブロン・ジェームズやカーメロ・アンソニーと同じ2003年ドラフトからNBA入りしたコーバーは、フィラデルフィア・76ersやアトランタ・ホークス、ユタ・ジャズなど計6チームで17シーズンをプレイし、9.7得点、3.0リバウンド、1.7アシストを平均。昨季は家族と時間を過ごすため、どのチームとも契約しなかった。
コーバーはNBA史を代表する3Pシューターの一人であり、通算スリー成功数(2450本)で歴代4位、キャリアスリー成功率(42.9%)で歴代10位の数字を記録。2015年にはホークスの60勝に大貢献し、オールスターに選出されている。
▼1分間で11得点!!
なお2003年ドラフトで、コーバーを全体51位で指名したのはネッツ(当時ニュージャージー)だった。
だがネッツはドラフト当日に12万ドルのキャッシュと交換で、コーバーを76ersへとトレード放出。当時のネッツはそのお金をサマーリーグの遠征費とオフィス用のコピー機の購入に使ったという。
コーバーはドラフト当日にネッツからトレードされたことについて、次のようにコメントしている。
「ドラフト後に76ersへとトレードされたことをすぐに知った。“トレードされた”という言い方は正しくないかもしれない。当時非公開だった額の金銭で売られたようなものさ。これは後で知ったことだが、ネッツは僕のトレードで得たキャッシュでサマーリーグの参加費を払い、残りのお金でコピー機を買ったらしい。選手にはトレード・バリュー(トレード価値)というものがある。僕のトレードバリューはコピー機だったようだね。でもいいんだ。そのコピー機は2年前に壊れたようだし」
ケビン・デュラント、ジェイムス・ハーデン、カイリー・アービングのビッグスリー体制で優勝を狙うブルックリン・ネッツ。もしコーバーが現役選手としてチームに加わっていたなら、オープンスリーを打ちたい放題だっただろう。
今夏のネッツは、ブレイク・グリフィン、ブルース・ブラウンの2選手と再契約。フォワードのジェフ・グリーンを失ったが、その代わりにFAでパティ・ミルズとジェームズ・ジョンソンを獲得した。
唯一の弱点だったリム守備の補強は未だに出来ていないものの、ミルズを獲得したことで攻撃力がさらにアップ。2021-22シーズンの優勝最有力候補と見て間違いない。
参考記事:「Yahoo Sports」