【LA没す】レイカーズ、クリッパーズともに第1ラウンド敗退、来季どうする?
3日、グリズリーズがクリッパーズを破り、プレイオフ第2ラウンドに駒を進めた。
これで、LAの2チームともプレイオフ1回戦敗退が決定。カリフォルニアのチームの中では、ウォリアーズのみが2回戦に進出することとなった。今シーズンが始まる前に、一体だれがこのような結末を予想できただろうか?
第6戦、ポール退場
クリッパーズの生き残りをかけたシリーズ第6戦は、今季プレイオフで最もフィジカルにヒートアップした試合となった。両チームの合計ファウル数は59回、フリースロー71本、テクニカル・ファウル7つ、フラグラント・ファウル1つ…。第3Qには、ブレイク・グリフィンとザック・ランダルフが取っ組み合いになるシーンもみられた。
前半は五分五分の試合展開だったが、後半に入りグリズリーズが突き離しにかかる。グリフィンは怪我のため本来のプレイができず、さらにクリスポールが残り時間3分で2つ目のテクニカルファウルを受け退場。グリズリーズリードのまま試合は終了し、クリッパーズにとっては非常に後味の悪いシーズン幕切れとなった。
どうなるLA?
シーズン前は優勝を期待されながらも、蓋を開ければかろうじてプレイオフ入りが精一杯だった今季レイカーズ。一方で、初のディビジョンタイトルを勝ち取り、チーム史上最高の成績を残した今季クリッパーズ。対照的なレギュラーシーズンを歩んだ2チームだが、最終的にはプレイオフ初戦敗退という同じ道を辿った。
そして両チームとも、このオフシーズンには大きな課題がある。クリス・ポールとドワイト・ハワードが今季でフリーエージェントになるからだ(皮肉というべきか、ポール、ハワード共に、最後の試合はそれぞれテクニカルファウルで退場している)。
クリッパーズ: ポール再契約が絶対条件
クリッパーズは、クリス・ポールの確保が最優先事項となる。ポールがいたからこそ、クリッパーズは万年弱小チームから西の強豪チームへとシフトすることができた。
ESPNによると、今のところポールは「まだ何も決めていない。時間をかけてゆっくりと考えたい」としている。とはいえ、メディアの間ではクリッパーズに残るとの見方が強い。ポールがチームに求めるものは、「MAX契約」と「優勝の可能性」。クリッパーズは、その両方を与えられるポジションにいる。
グリフィンやデアンドレ・ジョーダンなど若く才能溢れた選手を抱えている上に、現ロースターのままでも優勝チームに成長するポテンシャルが十分にある。ロサンジェルスという場所自体も大きな魅力の一つだろう。
他の行き先として考えられるのは、ヒューストンか、ダラスか…。
レイカーズ: ハワードをサインするべき
老いる一方のロースター、コービーの怪我、ect…。問題山積みのレイカーズが再び優勝を狙えるチームに返り咲くには、大規模なオーバーホールが必要なのは明らかである。しかしレイカーズは、現時点でサラリーキャップを大幅に超えてしまっているため、オプションがあまり残されていないのが現実だ。
今年のフリーエージェントで大物選手を獲得する可能性はほぼゼロに等しく(クリス・ポール獲得は99%ありえない)、ドラフトの指名権すらない。ならば、ドワイト・ハワードとの再契約は自然と必須条件となる。
コービーの先は決して長くない。ガソルやナッシュにしても同様。一方で、ハワードは27歳と若く、まだまだこれからが全盛期だ。レイカーズの顔として活躍する資質も十分ある。これからのレイカーズは、ハワードを中心としてチームを再建していくだろう。
さらに、来季いっぱいでコービーとガソルの契約が終了するため、レイカーズのサラリーキャップに大きな余裕ができる。そこで、その年のフリーエージェントから新たなスター選手をもう一人獲得するというのが、レイカーズのベストシナリオとなるだろう。2014年には、レブロン・ジェームズやドウェイン・ウェイド、カーメロ・アンソニー、ジョン・ウォールなど、超大物プレイヤーが多数フリーになる。
もちろん最大の問題は、ハワードがレイカーズに残りたいかどうかだ。本気で優勝を狙うならば、すでに基盤が完成しつつあるロケッツも魅力的かもしれない。
Thumbnail:「ESPN – YouTube」