レブロンとドンチッチが30得点トリプルダブルで記録的なバトル
リーグ17年目の大ベテランと2年目の若手がそれぞれ30得点トリプルダブルで獅子奮迅の活躍。レブロン・ジェイムスの偉大さとルカ・ドンチッチのポテンシャルを痛感できる最高にエキサイティングな試合だった。
NBAでは現地11月1日、アメリカン・エアラインズ・センターでロサンゼルス・レイカーズとダラス・マーベリックスが対戦。オーバータイムに及ぶ死闘の末、レイカーズが119-110で勝利を収め、連勝を4に伸ばした。
この日の試合では、レブロン・ジェイムスが39得点、16アシスト、12リバウンドでレイカーズを牽引。対するマブスは、ルカ・ドンチッチが31得点、15アシスト(キャリアハイ)、13リバウンドをマークして大善戦する。
ESPNによると、この試合ではレブロンが史上最年長、ドンチッチが史上最年少で15アシスト以上での30得点トリプルダブルを達成。また同じ試合でそれぞれのチームの選手から30得点15アシスト10リバウンド以上が記録されるのは、今回がリーグ史上初だという。
この日の試合は、前半を58-48で上回ったマブスに対し、レイカーズが後半開始直後から猛反撃を仕掛けて逆転。そこからマブスは第4Q序盤に再び点差を10点に広げて主導権を握ろうとするも、レイカーズがすぐに巻き返して接戦に持ち込み、レギュレーションのラスト5分間はリードを奪い合うシーソーゲームとなった。
そんな大接戦が繰り広げられる中、第4Q残り1分40秒にドンチッチがドワイト・ハワードとの接触プレイで後頭部を強打して流血するアクシデントが発生する。
ハワードの顔面はどんだけ固いんだ?なおドンチッチは試合後に頭を3針縫ったそうだ。
脳震盪の恐れもあったドンチッチだが、それでもプレイを続行し、残り時間30秒にはドライブからキックアウトパスでドリアン・フィニースミスの逆転スリーにアシスト。さらにマブスは、第4Q残り6秒にドワイト・パウエルがフリースローを1本決めて3点差としてチェックメイトをかける。
このままマブスが逃げ切るかと思われたが、レイカーズは最後のポゼッションでレブロンのアシストから、ダニー・グリーンがブザービーターのコーナースリーに成功。試合を延長戦に持ち込んだ。
https://twitter.com/NBATV/status/1190480883473534976
若手チームであるマブスの経験不足が露呈してしまったポゼッションだ。
本来ならマキシ・クレバーは何があってもウィークサイドのスリーポイントラインを死守すべき。そもそも試合残り5秒で3点差という状況なら(しかも相手チームのタイムアウトが残りゼロ)、ペイントエリアにディフェンダーを置く必要はない。だがクレバーはレブロンのドライブに反応してヘルプに入り、ウィークサイドコーナーをがら空きにしてしまった。
ドンチッチの頭部負傷とグリーンのブザービーターでマブスはやや心が折れてしまったのか、延長戦はレイカーズが16-7のダブルスコアで圧倒。レブロンとアンソニー・デイビスの2人だけでチームのOT16点中15点を獲得した。
シーズン4勝1敗でウェスト首位に浮上したレイカーズはレブロンの他、アンソニー・デイビスが31得点をマーク。敗れたマブス(3勝2敗)は、ドンチッチの他にクリスタプス・ポルジンギスが16得点/9リバウンドをあげている。
バッド・マザー〇ァッカー
試合後、死闘を繰り広げたレブロンとドンチッチはハグを交わし、お互いの記録的なパフォーマンスを称賛。別れ際にレブロンはドンチッチに向けて、「その調子で進めよ。このファッ〇ン・バッド・マザー〇ァッカーめ」と賛美を送った。
https://twitter.com/espn/status/1190485269549473792
ドンチッチは子供の頃からレブロンに憧れていたとのこと。そんなアイドル的存在のレジェンドから「ファッキ〇・バッド・マザーファ〇カー」と呼ばれるなんて、これ以上に光栄なことはないだろう。
ボックススコア:「NBA」