ザ・ディシジョン2.0、レブロンがFAに
レブロン・ジェイムスがアーリー・ターミネーション・オプションを行使してヒートとの契約を破棄し、FAとなる。現地24日にレブロンのエージェントがヒートに通達した。
普段はアンチレブロンの他チームファンベースが一斉にラブコールを送り始めるマジカルタイムのはじまりだ。
レブロンオプトアウトの知らせを受け、ヒートのパット・ライリー球団社長は以下の声明を発表:
「我々はレブロンがオプトアウトして、FA権を行使することを予測していたため、サプライズではない。先週の記者会見でも言ったが、選手たちにはFAになる権利があり、そのような機会が訪れたときはそのオプションを試す権利がある。この4シーズンは歴史的だった。レブロン・ジェイムス、ドウェイン・ウェイド、クリス・ボッシュ、そしてエリック・スポールストラが、ヒートをNBA史上空前の成功へと導いた。我々の将来についてレブロンと話し合えるのを楽しみにしている」
レブロンは7月1日からFAになるが、次の契約先についてはまだ決めていないらしい。
レブロンが求めているものは、当然ながら優勝を狙えるロースターだ。果たして現状のヒートがそれに当てはまるだろうか。
ドウェイン・ウェイドは徐々に衰えをみせ始めている。クリス・ボッシュもすでに30歳で、プレイオフではビッグ3に相応しい大活躍をみせることができなかった。レブロン同様、この2人も契約をオプトアウトする権利を持っている。
また、今年で39歳になるレイ・アレンは7月からFA。シェーン・バティエは引退で、マリオ・チャルマーズもいなくなる可能性がある。ヒートは来季に向けての課題が山積みだ。
レブロンが最終的にヒートと再契約を結ぶつもりにせよ、一旦オプトアウトしたのは正しい決断だろう。FAになることで、ヒートのフロントオフィスに対してロースター強化に本気を出すよう無言のプレッシャーを与えることができる。
2010年にレブロンがFAになった際は、キャブスファンたちから空前の「レブロン、いかないで」キャンペーンが巻き起こったが、今回もそれと同じ現象がヒートファンからみられるかもしれない。
▼2010年、オハイオが州全体をあげてレブロンキャンペーンを展開。知事やニュースキャスターなどクリーブランドの著名人たちが総出で「We are Lebron」(『We Are the World』のパロ)を大合唱し、レブロンに愛を送った。
行かないで、レブロン(Please stay Lebron)
本当に君が必要なんだ(We really need you)
どんな大きな都市でも、私たちほど君を愛す街は絶対にない(No bigger market’s gonna love you half as much as we do)
君に与えられたチョイスだ(It’s a choice you’re making)
君はダウンタウンの救世主(You’re saving our downtown)
君がいればクリーブランドはもっといい街になる(Cleveland is a better place with you around)
残念ながらクリーブランド市民の想いは届かなかった…。
Thumbnail:「Keith Allison/Flickr」