ロペス兄弟がバックスと契約合意
ついにこの日が来た!
FA解禁となった現地6月30日、センターのブルック・ロペスがミルウォーキー・バックスとの再契約に合意。さらに同日、ブルックの双子の弟であるロビン・ロペスもFAでバックスに移籍することとなった。NBAデビューから12シーズン目にして、ようやくロペス兄弟が同じチームでプレイする。
現地メディアの報道によると、ロペス兄弟の契約内容は、ブルックが4年5200万ドル。ロペスが2年960万ドルで、2年目がプレイヤーオプションだという。
昨季のブルックは81試合で12.5得点、2.2ブロック、スリー成功率36.5%を平均。オフェンスではフロアスペースを広げるストレッチ5として、ディフェンスではペイントエリアの守護神として、60勝を達成したバックスのキープレイヤーの一人となる大活躍を見せた。
▼スプラッシュマウンテン
一方のロビンは昨季ブルズで74試合に出場し、9.5得点、3.9リバウンドを平均。兄ブルックのようにスリーは打てないが、スクリーンやボックスアウトなどスタッツに表れない裏方の仕事に定評のあるセンターで、バスケットボールIQも高い。そのパワーやリバウンド力、ロッカールームでの存在感はバックスにとってプラスになるはずだ。
ロペス兄弟がツインタワーとしてプレイする機会は極めて少ないだろうが、その瞬間が来るのを心待ちにしたいと思う。今回の人事に不満を感じているバックス関係者がいるとすれば、マスコットのBangoくらいかもしれない。
▼ロビンにはトラウマがあるBango
なお同日のバックスは他にも大きな動きを見せ、クリス・ミドルトン(5年1億7800万ドル)とジョージ・ヒル(3年2900万ドル)との再契約に合意。さらに契約最終年となるパット・コノートンとスターリング・ブラウンの2人をサラリー保証でチームに残留させる決断をした。
昨季ロスターの大部分を維持することに成功したバックスだが、その一方で制限付きFAとなっていた2017年新人王のマルコム・ブログドンと決別。ブログドンは4年8500万ドルのサイン&トレードでインディアナ・ペイサーズへと移籍する。
昨季のブログドンは15.6得点を平均しつつ、NBA史上8人目となる「50-40-90」を達成。ラプターズとのイースト決勝では、ヤニス・アデトクンボに次ぐチームのサブエース的な活躍を見せる試合もあった。
バックスがブログドンを手放す決断をしたのは本当に意外。ミドルトンとブルック・ロペスに加えて、ブログドンと年俸2000万ドルで再契約した場合、ラグジュアリータックスは免れないが、ブログドンの代わりを見つけるのは非常に難しい。来夏にはヤニス・アデトクンボの延長契約の件が控えているのでなおさらそう思う。
参考記事:「ESPN」