マブスのスターデュオが合計64得点の活躍、ドンチッチはシーズン初トリプルダブル達成
今季開幕から不調続きだったダラス・マーベリックスのルカ・ドンチッチが、ようやく“らしさ”を存分に発揮だ。
ドンチッチは現地12日、AT&Tセンターで行われたサンアントニオ・スパーズ戦で32得点、今季自己最多の15アシスト、12リバウンドをマーク。今シーズン初でキャリア通算37回目(歴代11位)のトリプルダブルを達成し、マブスを123-109での快勝に導いた。
この日のドンチッチは、フローターでロングツーを沈めるなどシュートタッチが非常に良く、スリー成功数(6本)とアシストでシーズンハイを記録。クリスタプス・ポルジンギスとの連携も抜群で、アシスト15本中7本がポルジンギスへのパスだった。
マブスはドンチッチの他、ポルジンギスがシーズンハイ32得点、3ブロックで勝利に大貢献。アーリーポストアップやカットのタイミングが絶妙で、守備面でもサイズを活かしたプレイができていた。
“ファイブアウト”のラインアップで展開するドンチッチとポルジンギスのスプレッド・ピック&ロールは破壊力抜群。スターデュオがこの試合で見せたレベルのケミストリーを常に発揮できるようになれば、マブスは今季ウェストのダークホースになる可能性を秘めている。
今季のマブスは謎だらけ
今シーズンのマブスは、チーム力の良し悪しを評価するのが極めて難しい。
開幕12試合でウェスト3位タイの8勝4敗と上々な成績を収めているものの、1試合の平均得失点差ではリーグ20位の-1.6点。ドンチッチのブザービーターで勝利した現地11月6日のセルティックス戦を除けば、白星はすべて昨季ロッタリーチームが相手。反対にプレイオフチームとの対戦では、4試合とも二桁点差で惨敗している。
特に主力ラインアップで競り負けることが多く、開幕12試合でのネットレーティング(100ポゼッションあたりの得失点差)を見ると、ポルジンギスが-11.5で、ドンチッチが-10.6。ベンチユニットの奮闘で何とか勝ち越しているという状況だ。
今季マブスは、先発ラインアップが上手く噛み合っていない。ドンチッチとドワイト・パウエルがピック&ロールを展開する中、同時にポルジンギスがローポストに陣取ってレーンを潰してしまうようなポゼッションが度々見られる。
リック・カーライルHCなら即座にタイムアウトを取るようなミス。今季のマブスはこういったミスコミュニケーションが多い。
ボックススコア:「NBA」