マブスオーナーのマーク・キューバンが再び審判を痛烈に批判
ダラス・マーベリックスのオーナー、マーク・キューバンがまたNBAの審判に激怒している。
今回キューバンが審判に対する不満を爆発させたのは、現地2月22日に行われたマブス対アトランタ・ホークス戦残り10秒での判定。勝敗を大きく左右する極めて重要なポゼッションだった。
フロアでの判定は、ドリアン・フィニー・スミスによるゴールテンディング。よって最初はジョン・コリンズのプットバックではなく、トレイ・ヤングのレイアップがホークスの得点にカウントされる。
その後、インスタント・リプレイで判定が覆り、ヤングの得点は取り消し。ただその代わりに、コリンズのプットバックがカウントされることとなり、試合はそのままホークスが逃げ切って勝利した。
マブスベンチから観戦していたキューバンは、試合終了からわずか数分後にTwitterで怒りを爆発:
「NBAの審判がこれ以上悪くなりようがないと思っていたのに、するとどうだ。こんなの馬鹿げている」
罰金処分もお構いなしで真っ向から審判を批判。5万ドルのツイートだ。
キューバンのツイートは続く:
「最初にゴールテンディングがコールされた。審判はゴールテンディングとして笛を鳴らしたんだ。プットバックは笛の後だった。リプレイの結果、ゴールテンディングを取り消したのに、バスケットをカウントするだって?一体どういうことだ?これがNBAの審判です」
「待てよ、まだあるぞ。審判の1人が『あれは不慮のコールだった』と説明した。つまりゴールテンディングではない。選手たちがプレイを止めてしまったのも関係ない。笛はプットバックの後に鳴った、だからバスケットがカウントされる。そう言ったんだ。それならば、なぜ審判たちはゴールテンディングかどうかをレビューしていたんだ?」
さらにキューバンは、NBA審判の組織のあり方にも苦言:
「審判だって調子の悪い試合はある。だがこれは1試合に限った問題ではない。20年間も同じ過ちを繰り返している。人材雇用や教育、マネジメントの知識が豊富と自称する元審判たちをトップに据え、その2年後に彼らにその能力がないことに気付く。その繰り返しだ」
なお審判は試合後、この日の問題のコールについて、「笛が鳴った時点でコリンズはすでにシュートモーションに入っていた。よってコンティニュエーションと見なされ、バスケットがカウントされた」と判定の正当性を説明している。
この辺りのルールが良く分からないのだが、フロアでゴールテンディングがコールされた時点でプレイが止まり、映像判定に入ったとしても最初のコールの後に起きたプレイはすべて無効になるものなんじゃないの?
ルカvsトレイは来季に持ち越し
この日の試合では、マブスエースのルカ・ドンチッチが欠場。ドンチッチは今月初めのホークス戦も足首捻挫で離脱していたため、個人的に今季NBAで楽しみにしていたマッチアップの一つ、「ルカvsトレイ」が実現しなかった。
ドンチッチとヤングは2018年ドラフト組の同期で、ドラフト当日にトレードでスワップされたライバル。しかも2人とも2年目にしてリーグ屈指の若手スターとして大活躍しており、それぞれオールスターゲーム2020の先発メンバーに選出されている。
そんな2人の直接対決を今季中に見れなかったのは残念だが、ドンチッチは3週間前にシーズン2度目の足首捻挫を負ったばかり。マブスは2夜連続試合の2日目でもあったので、ドンチッチのコンディション調整に慎重になるのは仕方がない。
この日のトレイ・ヤングは、25得点/10アシストのダブルダブルをマーク。最初の3ピリオドは不調気味だったが、第4Qにステップアップして11得点を獲得し、残り時間2分にはカウント・ワンスローの逆転スリーを沈めた。
ヤングは試合後、「僕はNBAのベストプレイヤーたちと戦うのが大好きで、もちろんルカもその一人。彼と競えなかったのは残念だけど、それ以上に彼に万全な状態になって欲しいと思っている」とライバルにエールを送った。
Via Twitter