ドンチッチ&ブランソンが大活躍、マブスがサンズからシリーズ初勝利
NBAでは現地6日、ダラス・マーベリックスとフェニックス・サンズが2022ウェスト・セミファイナルの第3戦を対戦。0勝2敗でホームに戻ったマブスが103-94で快勝し、シリーズ初勝利をあげた。
この日のマブスは、第1を29-20で上回ると、そのまま最後までリードを維持。マブスがサンズから白星を獲得するのは10試合ぶり、2019年11月29日以来初となる。
ディフェンス
今季ウェスト・セミファイナルでは、アウェイでのシリーズ最初の2試合に完敗したマブス。第3戦ではディフェンスを大幅にアジャストして主導権を握った。
第1~2戦ではややフィジカルさに欠け、サンズのオンボールに対して常にバックペダルで後手後手に回っていたマブスだが、この日の第3戦では序盤から“攻める”守備を展開。フルコートでボールプレッシャーをかけつつ、クリス・ポール/デビン・ブッカーのピック&ロールに対してトラップやダブルチームを頻繁に仕掛け、サンズオフェンスのリズムを狂わせた。
第2戦では後半にルカ・ドンチッチがピック&ロールから徹底的に狙われていたが、第3戦ではフルコートでのアグレッシブなボールプレッシャーを仕掛けてショットクロックを消費させることで、サンズがハーフコートでスクリーンからミスマッチ・ハントする時間を最小限に削ることができた。
ドンチッチ&ブランソン
またこの日のマブスは、オフェンスのスキームもアジャスト。
第1~2戦のようにルカ・ドンチッチのピック&ロール/1on1に頼りきりになるのではなく、序盤からジェイレン・ブランソンらがオンボールで積極的にリムを攻撃。さらに、ドンチッチがポストアップを起点に攻めるポゼッションも増えていた。
第3戦のマブスは、シリーズ最初の2試合で精彩を欠いたブランソンが、ゲーム最多の28得点でステップアップ。ドンチッチはファウルトラブルで出場時間が34分に制限されるも、26得点/13リバウンド/9アシストとオールラウンドな活躍でチームを牽引した。
▼ペイントエリアを攻めまくったブランソン
一方で敗れたサンズは、ジェイ・クラウダーがチームハイ19得点、デビン・ブッカーが18得点をマーク。第2戦の終盤に驚異的なパフォーマンスを見せたクリス・ポールは、12得点/7ターンオーバーと大苦戦した。
なお、ポールが1試合で7ターンオーバー以上を記録したのは、レギュラーシーズンを含むキャリア1293試合で今回が13回目。プレイオフでの7ターンオーバーは、ロケッツに在籍していた2018年4月のウェスト準決勝第1戦以来4年ぶりとなる。
マブスとサンズのセミファイナル第4戦は、現地8日にダラスで行われる。
ボックススコア:「NBA」