NBAトレードデッドライン2017まとめ
ポール・ジョージとジミー・バトラーは残留。セルティックスはまたも現状維持。オールスターブレイク前後にはデマーカス・カズンズやサージ・イバカらビッグネームの移籍があったが、今季トレードデッドラインとなった現地23日は、それほど大きな動きがなかった。
以下、今季トレードデッドラインの動向:
ナーレンズ・ノエルがマブスへ
ダラス・マーベリックスがアンドリュー・ボーガット、ジャスティン・アンダーソン、2017年ドラフト1巡目指名権を放出して、フィラデルフィア・76ersからセンターのナーレンズ・ノエルを獲得した。
将来有望な若手フロントコートが豊富なシクサーズは、元々ジャリル・オカフォーのトレードを押していたが、満足のいくオファーが見つからなかったのか、代わりにもう一人のバックアップセンターで今夏にFAとなるノエルを放出する形に。ジョエル・エンビードとノエルは共にプレイした時間が合計でわずか8分しかなく、チームは2人がコート上で共存するのは難しいと判断したようだ(プライベートでは大親友らしい)。
一方で、以前からボーガットの貰い手を探していたマブスにとって、今回のトレードは大勝利だったと言える。マブスが放出したドラフト指名権にはトップ18位の保護がついており、もし2017年ドラフトで指名権が譲渡されなかった場合(マブスが今季成績でリーグ13位以下になった場合)、2017年と2018年の2巡目指名権に変わる。アンダーソン+2巡目指名権とノエルをスワップできたようなものだ。
なおマブスは同日、ベテランPGのデロン・ウィリアムズを解雇したことを発表。今後は、ドラフト外から10日間契約でブレイクしたヨギ・フェレルが先発PGを務めていくこととなる。
ロイ・ヒバートがナゲッツへ
デンバー・ナゲッツが、保護付きのドラフト2巡目指名権を放出して、ミルウォーキー・バックスからセンターのロイ・ヒバートを獲得。ヒバートは、今月初めにホーネッツからバックスにトレード移籍したばかりだった。
P.J.タッカーがラプターズへ
トロント・ラプターズが、ジャレッド・サリンジャー、2017年と18年ドラフト2巡目指名権を放出して、フェニックス・サンズからP.J.タッカーを獲得。サージ・イバカのトレードも含め、ラプターズは守備力の強化に成功した。
ギブソンとマクダーモットがブルズからサンダーへ
オクラホマシティー・サンダーがキャメロン・ペイン、アンソニー・モロー、ジョフリー・ラバーンを放出して、ブルズからタージ・ギブソン、ダグ・マクダーモット、2018年ドラフト2巡目指名権を獲得。
毎年のようにトレードの噂が上がりながらも、ずっとブルズに貢献してきたギブソンがついに移籍。またブルズは、2014年にドラフト1巡目指名権2つと交換で獲得したマクダーモットも早々と手放すことになった。
このトレードは、サンダーが少しの出費で大儲けした印象。特にエネス・カンターが負傷離脱しているので、ギブソンの獲得は非常に大きい。ただラッセル・ウェストブルックにとっては、バックアップPGだけでなく、試合前のダンスパートナーも失うこととなる。
その他のトレードは:
- サンズがホークスからマイク・スコット獲得(2017年ドラフト2巡目指名権放出)
- ネッツがロケッツからKJ・マクダニエルズを獲得
- レイカーズとロケッツがマルセロ・ウェルタスとタイラー・エニスをスワップ
参考記事:「NBA」