ネッツとウルブズが7位シードでプレイオフ進出、ウルブズは4年ぶりのポストシーズン
NBAでは現地4月12日、東西7~10位のチームがプレイオフ枠を争うプレイ・イン・トーナメント2022が開幕。初日には各カンファレンスで7位と8位が対戦し、ブルックリン・ネッツとミネソタ・ティンバーウルブズがそれぞれ7位シードでのポストシーズン進出を確定させた。
第1試合では、ネッツがイースト8位のクリーブランド・キャバリアーズを115-108で撃破。カイリー・アービングがFG15本中12本の成功から34得点、12アシストの大活躍でチームを勝利に導いた。
この日のアービングはとにかく立ち上がりが素晴らしく、ティップオフから第3Q終了にかけてFG11本中11本成功のノーミス。ネッツは第1Qを40-20の大差で上回ると、そのまま最後までリードを維持して4年連続となるプレイオフ進出を達成した。
アービングの他には、ケビン・デュラントが25得点/11アシスト、ブルース・ブラウンが18得点/8アシスト、アンドレ・ドラモンドが16得点で勝利に貢献している。
一方で敗れたキャブスは、オールスターのダリアス・ガーランドがゲーム最多タイの34得点、新人のエバン・モーブリーが19得点で奮闘。12点ビハインドで迎えた第4Qには、ガーランドのピリオド16得点で猛反撃を仕掛け、ラスト20秒の終盤で5点差にまで詰め寄ったが逆転には届かなかった。
ネッツは第1ラウンドでイースト2位のボストン・セルティックスと対戦。セルティックスにしてみれば、デュラント&アービングのネッツは第1ラウンドで最も避けたい対戦相手だっただろう。ネッツとセルティックスのシリーズ第1戦は、現地18日にボストンで行われる。
4年ぶりのプレイオフ
第2試合では、ミネソタ・ティンバーウルブズが109-104でロサンゼルス・クリッパーズに勝利。2018年以来4シーズンぶりとなるプレイオフ進出を決めた。
この日のウルブズは、大黒柱のカール・アンソニー・タウンズが第4Q中盤にファウルアウト。さらに残り時間9分を切った時点で10点ビハインドを背負うピンチに陥ったが、そこから16-2のランで一気に試合をひっくり返して逆転に成功すると、そのまま最後までリードを維持する。
▼ラスト3分間の死闘
ウルブズは、2年目のアンソニー・エドワーズがチームハイ30得点、ディアンジェロ・ラッセルが29得点でチームを牽引。特に2人ともタウンズがファウルアウトした第4Qにステップアップし、勝利を呼び込むビッグショットを何本も決めた。
オフシーズンにクリッパーズからトレード放出されたパトリック・ベバリーにとってはリベンジゲームのようなもの。試合後の会見で「クリッパーズの元チームメイトたちになんと声をかけたか?」と質問されたベバリーは、次のようにコメントしている:
「試合後、彼らには『LAまでのフライトは長い。さっさと帰れ』と言ってやった。(クリッパーズとは)深い因縁がある。僕はあの球団に血と汗と涙をささげた。それなのに、『怪我してばかり』『若くない』といった理由で見捨てられた。そんな彼らをプレイ・インで負かせるなんて、最高の気分さ」
敗れたクリッパーズは、ポール・ジョージがゲーム最多タイの34得点をマーク。第4Q序盤には二桁リードを獲得するも、そこからオフェンスが失速してしまい、ラスト6分間ではわずか3本しかフィールドゴールを決められなかった。
7位シードでのプレイオフ進出を決めたウルブズは、第1ラウンドで2位のメンフィス・グリズリーズと対戦。若手を中心にしたチーム同士の対決だ。第1戦は、2022NBAプレイオフ開幕日の現地4月16日にメンフィスで行われる。
なお同日の試合では、観客の1人が接着剤を持ってフロアに侵入し、自身の手をコートに引っ付けようとする不可解なハプニングがあった。
プレイ・イン初戦に敗れたキャブスとクリッパーズは、翌日に行われる9位/10位戦の勝者とプレイオフ最後の椅子をかけて現地15日に対戦する。
ボックススコア:「NBA」