サイドラインからパスを妨害したネッツのアシスタントコーチに1万ドルの罰金処分
NBAは現地1月20日、ライブボール中にプレイの邪魔をしたとして、ブルックリン・ネッツのアシスタントコーチに1万ドルの罰金処分を科したことを発表した。
罰金の対象となったのは、19日に行われたワシントン・ウィザーズ戦でネッツアシスタントコーチのデイビッド・バンタープールがした行動。僅差で迎えた第4Q残り5分40秒、ウィザーズのスペンサー・ディンウィディがコーナーのカイル・クーズマに向けてベースライン沿いにパスを放ったところ、ネッツベンチにいたバンタープールACが手を伸ばしてボールを弾いてしまう。
フロアにいる選手以外がライブボールに触れるなんて完全にルール違反。本来ならウィザーズにテクニカルフリースローとポゼッションが与えられるべきところだが、審判が問題の行為を見落としてしまったため、ウィザーズのターンオーバーとしてカウントされてしまった。
この日の試合は119-118でネッツが勝利。アシスタントコーチによるプレイ妨害が勝敗を大きく左右した可能性があるだけに、試合後には「アンプロフェッショナルだ」などとネット上で批判が殺到した。
ちなみに、今回バンタープールACに科された罰金1万ドルは、タンパリングや審判批判、不適切なジェスチャー、客席にボールを投げ入れるなどの行為をした際の罰金よりも安い。なので、「もっと厳しいペナルティが必要」などとする声がネット上では多く見られるが、プレイヤーやヘッドコーチよりも遥かに収入が低いアシスタントにとっては大金だ。
『ワシントン・ポスト』紙が2019年に掲載した記事によると、NBAアシスタントコーチのサラリーは実績やキャリアによって大きく異なるが、10万ドル(約1137万円)から100万ドルが相場だという。
なおNBAはバンタープールACへの1万ドルの罰金に加え、ネッツにも2万5000ドルの罰金を賦課している。
参考記事:「NBA」