Nikeに賠償金支払い命令、チャーチル像にT.パーカーのユニフォームを着せて
スニーカーブランドのNike(ナイキ)が、今年6月にフランスの裁判所から6万7500ユーロ(約890万円)の賠償金支払いを言い渡されていたことがわかった。パリ市内に設置されている元英国首相ウィンストン・チャーチルの銅像にバスケットボール・ユニフォームをかぶせたことが原因だ。
問題となったトラブルが起きたのは2011年。当時のバスケットボールフランス代表チーム(レ・ブルー)が、チャーチル像にトニー・パーカーのNike特注ナショナルチームユニフォームを着せ、記念撮影を行った。2011年のFIBAヨーロッパ選手権、並びに2012年ロンドン五輪出場を祝うためのスタントだったという。
これに対して、銅像の作者であるJean Cardotさんが激怒し、損害賠償を求めてNikeとプロモーション会社を提訴。裁判所は、銅像を無断で商用利用したとして、Nikeに6万7500ユーロの支払いを命じた。
銅像にユニフォームを着せただけで約900万円とは非常に高くついたが、マーケティングの一環として考えれば、Nikeにとってむしろ激安で効果抜群の宣伝となったのかもしれない。
パリのチャーチル像は、ウィンストン・チャーチルが1944年に当時の自由フランス指導者のシャルル・ド・ゴールと共にシャンゼリゼ通りを行進した時の姿をモデルに、約25万ユーロを費やして作られたもの。1998年に公開され、市内のウィンストン・チャーチル通りに設置されている。
Image via BuzzFlip
参考記事:「My San Antonio」