ニコラ・ミロティッチがユーロリーグに移籍
2019年のNBAフリーエージェンシーは近年最高レベルのカオスになる予感しかしない。
今夏は3年前のFAの時と同じく、多くのチームがキャップスペースに余裕を持っている。マックスサラリーを狙うスター選手たちだけでなく、中堅のロールプレイヤーたちにとっても魅力的な契約を手にするチャンスだ。
そんな中、現地28日にはガードのダレン・コリソンが家族との時間や宗教活動を理由に31歳の若さでNBAからの引退を発表。そしてFA解禁まで24時間を切った現地29日の夜には、フォワードのニコラ・ミロティッチがユーロリーグに活躍の場を移す決断をしたという報道が飛び出した。
『The Athletic』のShams Charania記者によると、ミロティッチはリーガACBのバルセロナと契約を結ぶ模様。契約内容の詳細はまだ明かされていないが、スペインの日刊スポーツ紙『ディアリオ・アス』の報道によれば、バルセロナはミロティッチに6年/7900万ドル(7000万ユーロ)の大型契約をオファーしたとされている。
また『ユーヨーク・タイムズ』のMarc Stein記者によると、ユタ・ジャズがミロティッチ獲得に強い関心を示していたらしく、3年/4500万ドルの契約を提示するつもりだったとのことだ。
2014年に23歳でNBAデビューしたミロティッチは、シカゴ・ブルズとニューオリンズ・ペリカンズ、ミルウォーキー・バックスの3チームで5シーズンをプレイ。通算319試合の出場で11.6得点、5.4リバウンド、スリー成功率35.9%を平均した。
▼ミロティッチのバックスハイライト
ミロティッチは外のシュートに強いストレッチPFで、NBAでもまだまだ需要のある存在。年俸だけを考えるとNBAに残った方が得だったが、金銭面よりも自身の実力を十分に発揮できる環境を望んだのだろう。
昨季トレードデッドラインにペリカンズからバックスへとトレード移籍したミロティッチは、3月中盤に左手親指を骨折。ポストシーズン開幕には間に合ったが、怪我の影響もあってかプレイオフを通してスリーが安定しなかった。
ラプターズとのイースト決勝では最初の4試合でスタメン出場するも、シュートのリズムをまったく掴めず、第5戦と第6戦では完全にローテーションから外れることとなった。
ソース:「The Athletic」