2016-17シーズンは46年ぶりにヘッドコーチの解雇がゼロ
NBAのヘッドコーチ職は、チームにとって最も重要なポジションの一つであると同時に、非常に入れ替わりが激しいポジションでもある。現在30チーム中12チームのHCが就任1年目、4チームが2年目。同じチームに5年以上在籍しているコーチは、グレッグ・ポポビッチ、リック・カーライル、エリック・スポールストラ、ドウェイン・ケイシーの4人しかいない。NBAのヘッドコーチは、結果が出なければ真っ先に矛先を向けられるポジションだ。
昨季は、ロケッツのケビン・マクヘイルからニックスのデレック・フィッシャーまで、レギュラーシーズン中に5チームがヘッドコーチを解雇。2014-15シーズンには3人、2013-14は1人、2012-13と2011-12シーズンはそれぞれ4人のHCが職を追われた。
過去5年の平均で1シーズンあたり3クビ。このトレンドは近年に始まったものではなく、ESPNのMarc Stein記者によれば、1970-71シーズン以降は毎年少なくとも1人のHCが解雇されてきたという。
その連続記録もついに今年でめでたく終了。2016-17シーズンは46年ぶりにシーズン中のヘッドコーチ解任がゼロ件だったのだ。
シーズン序盤は、開幕2勝10敗でスタートしたペリカンズのアルビン・ジェントリーHCが危ういかもという噂が出ていたが、ドリュー・ホリデーの復帰でやや持ち直し、そのまま残留。またブルズのフレッド・ホイバーグHCもシーズンを通して批判の的にされていたが、最終的にチームはシーズンラスト10試合を8勝2敗で勝ち越し、イースト8位シードに滑り込むことに成功している。
オフシーズンにどんな動きがあるかは分からないが、とりあえず今季はヘッドコーチたちにとって記念すべきシーズンとなった。
Image by Keith Allison
参考記事:「SB Nation」