パウ・ガソルもデッドライン前にトレードを要求していた?
今季トレードデッドラインの前日に「スパーズがパウ・ガソルを動かそうとしている」という噂が出ていたが、どうやらガソル本人も退団を望んでいた模様だ。
スペイン語版のESPN(Deportes)が伝えたところによると、ガソルはトレードデッドラインの前にスパーズにトレード移籍の要求を出していたとのこと。今のチームでの役割に不満を感じているのではと見られている。
今季でスパーズ3年目のガソルは、26試合の出場でキャリアワーストの4.4得点、3.9リバウンドを平均。シーズン得点が二桁を下回るのは18年のキャリアで初めて。現在スパーズのセンター・ローテーションでは、ラマーカス・オルドリッジとヤコブ・ポエートルに次ぐ3番手となっており、1月に右足の怪我から復帰して以降の16試合では、プレイタイムがわずか平均10.1分にとどまっている。
▼今季はダブルダブルがまだ1回
スパーズはガソルの希望を聞き入れようとトレードを模索したようだが、今のガソルの契約はパフォーマンスに釣り合わない高額なもので動かすのが非常に難しく、残念ながらデッドラインまでに相手は見つからなかった。
ガソルのサラリーは今季が1680万ドルで、契約最終年の来季が1600万ドル(670万ドル保障)。今季中の放出であれば、スパーズはドラフト指名権を譲渡しなければならなかっただろう。
双方にとっての最善策は、今オフにウェイブという形で決別することかもしれない。そうすればガソルは今夏FAで好きなチームと契約できるし、一方のスパーズはストレッチ条項を使ってガソルの残りサラリーを3年に分割(年220万ドル)できる。
ガソルは今年の7月で39歳になる。まだまだ現役を続けたいらしく、去年11月の『247 Sports 』のインタビューでは、少なくとも2020年までプレイしてから引退について考えてみると語っていた。
「2年後の夏になったら、引退について少し検討するようになるかもしれない。それも選択肢の一つ。でも、その時が来ても引退を考えないかもしれない。僕はバスケットボールが大好きだからね。今の試合のペースやバスケットボールの進化についていけるよう懸命に努力している。そしてそのことを誇りに思っている」
– パウ・ガソル
今夏のマルク・ガソルの去就次第では、ガソル兄弟がついにNBAで一緒にプレイする可能性もゼロじゃない。
参考記事:「News 4 San Antonio」