ピストンズがジェニングス放出でトバイアス・ハリスを獲得
今季のトレードデッドラインが目前に迫った現地2月16日、デトロイト・ピストンズとオーランド・マジックの間で3選手を含むトレードが成立した。
報道によると、ピストンズはガードのブランドン・ジェニングスとフォワードのアーサン・イリヤソバを放出。代わりにマジックからトバイアス・ハリスを獲得する。
トレード成立の発表を受け、ジェニングスはTwitterでデトロイトのファンたちに向けてメッセージを投稿した。
https://twitter.com/thinkiminthe90s/status/699715172470947840
「デトロイト、今までありがとう。素晴らしい3年間だったよ。最高の時を共に過ごせた」
– ブランドン・ジェニングス
オールスターブレイクの時点で、ピストンズは27勝27敗のイースト9位とプレイオフ圏外にいる。GMのジェフ・バウワーは、ハリスの獲得について「長期的な戦略」だとコメントした。
今季のハリスは、マジックのスターターとして49試合に出場し、13.7得点、7.0リバウンド、2.0アシスト、FG成功率46.4%、3P成功率31.1%を平均。昨季と比べてボールタッチが少なくなり、得点と3P成功率が大きく落ちている。ハリスの加入がピストンズのプレーオフ進出に向けた即戦力になるかどうかは、様子を見てみないと何とも言えない。
イリヤソバの代わりとして、ハリスがマーカス・モリスと共にスターターのフォワードポジションに入るのであれば、ロングレンジシューティングがどうしても不足してしまうため、ピストンズオフェンスの要であるレジー・ジャクソンとアンドレ・ドラモンドのピック&ロール周りのスペーシングがかなり窮屈になってしまうかもしれないが、その一方でアイソレーションからミスマッチを攻められる得点力は頼もしい。また守備面では、ケンタビウス・コールドウェル・ポープ/モリス/ハリスで2番、3番、4番の3ポジションが問題なくスイッチできるようになり、柔軟なディフェンスラインアップが可能になる。
いずれにせよ、ピストンズがドラフト1巡目指名権を手放すことなく、ハリスのような若いタレントを獲得てきたのは大きい。ドラモンド、ジャクソン、KCP、モリス、ハリス、スタンリー・ジョンソンのコアメンバー6人全員が26歳以下(平均23歳)というのは、とても将来有望だ。
「勝てるバスケをプレーすることが僕の目標だ。僕のスタッツを見た人たちから、『得点が落ちているね』なんて言われることになっても構わない。とにかく勝ちたい」
– トバイアス・ハリス(via ESPN)
▼トバイアス・ハリス、ブレイザーズ戦25得点
一方のマジックは、現在23勝29敗でイースト11位だが、8位のホーネッツからわずか3.5ゲーム差と、まだまだプレーオフを狙える位置にいる。チームのロブ・ヘニガンHCは今回のトレードについて次のように語った。
「ブランドンとアーサンは、ロスターのバランスをとり、チームに貴重な経験を与えてくれるベテラン選手だ。2人ともロスターに得点力、競争力、そしてさらなる奥行きをもたらしてくれる」
アキレス腱断裂から復帰したばかりのジェニングスは今季23試合で6.8得点/3.0アシスト、オフシーズンにピストンズに移籍したイリヤソバは52試合で11.3得点、5.4リバウンド、3P成功率36.3%を平均。2人ともミルウォーキー・バックス時代に、スコット・スカイルズHC指揮下でプレーした経験がある。
Image by Keith Allison/Flickr
参考記事:「ESPN」