ロケッツがサンダーを破り第2ラウンド進出
ヒューストン・ロケッツが現地25日、本拠地トヨタセンターで行われたオクラホマシティー・サンダーとのシリーズ第5戦に105-99で勝利。第1ラウンドを4勝1敗で制し、カンファレンス・セミファイナルに駒を進めた。
第1戦を除くすべての試合が2ゴール差以内での決着と、今季MVP最有力候補を有する2チームの直接対決にふさわしい大接戦となったロケッツvsサンダーの第1ラウンドシリーズ。ただスーパースター2人のパフォーマンス以上に、コーチ陣やロールプレーヤーを含めたサポーティングキャストの力の差がシリーズ勝敗の決め手となった印象だ。
第5戦でのロケッツは、1点ビハインドで迎えた第2Q残り3分30秒から第3Q残り7分にかけてサンダーを19-7でアウトスコアし、この日最大の11点リードを奪取。対するサンダーは、そこからラッセル・ウェストブルックのスコアリングとプレイメーキングを軸に27-9のランを展開し、一気に試合をひっくり返す。ウェストブルックは第3Qだけで20得点を獲得した。
第3Q終了時で5点差を付けたサンダーだったが、ロケッツはこれまでの試合と同じく、ウェストブルックがベンチに下がった隙に猛反撃を仕掛け、第4Q開始からわずか3分で再び逆転に成功。その後サンダーはすぐにウェストブルックをフロアに戻すも、チームのオフェンスが再び勢いづくことはなく、最後の最後まで2~3ゴール差で食い下がったが、ロケッツに逃げ切られてシーズン終了となった。
Q1 | Q2 | Q3 | Q4 | ||
OKC | 22 | 22 | 33 | 22 | 99 |
HOU | 16 | 35 | 21 | 33 | 105 |
2年ぶりの第2ラウンド進出をホームで決めたロケッツは、ジェイムス・ハーデンがFG25本中8本成功とシューティングが不調気味ながら、チームハイの34得点を記録。この日もベンチが奮闘し、ルー・ウィリアムズが第4Qのピリオド12得点を含む22得点、ネネが14得点/7リバウンドで勝利に大貢献した。
▼ルーは第4Q序盤に流れを変えるプレイを連発
https://twitter.com/HoustonRockets/status/857054772557488129
サンダーは、ウェストブルックが47得点、11リバウンド、9アシストを記録。最初の3ピリオドはFG23本中13本成功の38得点と絶好調だったが、第4Qに入ってからは疲労や焦りもあったのか、パフォーマンスが大失速し、最終ピリオドで11本中9本のシュートに失敗している。
ウェストブルックの他には、ビクター・オラディポとタージ・ギブソンがそれぞれ10得点をマーク。この日もセカンドユニット対決でロケッツに大きな差を付けられ、ウェストブルックがベンチに下がった合計6分間を27-9でアウトスコアされる悲惨な結果となった。シリーズを通して守備の穴となっていたエネス・カンターは、わずか3分しか出場していない。
ウェストブルックがフロアにいない時間帯をどうやって乗り切るか。来季サンダーの最も大きな課題となる。
ボックススコア:「NBA」