ロケッツが大晦日のダブルOT戦に勝利、連敗を5でストップ
現地12月31日の大晦日にトヨタセンターで行われたヒューストン・ロケッツ対ロサンゼルス・レイカーズの試合は、延長戦に及ぶ大接戦の末、ロケッツが148-142で勝利。連敗を5で止めた。
2017年最後のホームゲームで何としても悪い流れを断ち切りたかったこの日のロケッツは、最初のピリオドだけで44点をスコアする好スタートを切るも、第2Qからオフェンスが大失速してレイカーズに主導権を握られ、第3Q中盤で17点ビハインド。第4Q開始時点でも二桁点差を奪われていたが、そこから守備を固めてじわじわと巻き返すと、3点ビハインドで迎えた残り時間44秒には、エースのジェイムス・ハーデンがハムストリング負傷で途中退場となるが、残り17秒に新加入のジェラルド・グリーンが同点のスリーを沈め、試合を延長戦に持ち込んだ。
▼CP3のキックアウトからクラッチスリー
https://twitter.com/HoustonRockets/status/947654483819008000
OTに入ると、ハーデンの代わりにクリス・ポールがステップアップし、アイソレーションからミスマッチを徹底的に攻めながら得点とアシストを重ねてロケッツのオフェンスを牽引。対するレイカーズも果敢にレーンをアタックして応戦し、試合は延長5分で勝負がつかず、さらに第2OT残り1分を切っても同点と、両者一歩も譲らぬ激闘となる。
▼ダブルOTは大混戦
ロケッツの勝利を決めたのは、2度目のオーバータイムまで無得点だったPJ・タッカーだ。タッカーは、同点で迎えた第2OT残り5秒にCP3のレイアップミスをプットバックして、ロケッツにリードをもたらすと、続くレイカーズの攻撃では、逆転を狙ったカイル・クーズマのスリーを阻止してターンオーバーを出させるファインプレイを決めた。
ロケッツ(26勝9敗)は、第4Qに負傷退場したハーデンが40得点/11アシスト、OTをテイクオーバーしたポールが28得点/10アシスト、トレバー・アリーザが26得点を記録。
ポールは第1~第2オーバータイムの10分間だけで15得点、3アシストをあげており、最後に決勝ブロックを決めて余韻に浸っていたタッカーのもとにすぐさま駆け寄り、「さっさとボールをインバウンドしろよ!」と急かしていた姿が特に印象的だった。恐らく映像判定を阻止しつつ、レイカーズが守備に戻る前に時計を進めてやろうと考えていたのだろう。どんな状況下でも、「いかに試合を有利に運ぶか」ということを最優先する姿勢は素晴らしい。
6連敗となったレイカーズは、ジュリアス・ランドルが29得点/15リバウンド/6アシスト、ルーキーのジョシュ・ハートが26得点、タイラー・エニスが20得点をマーク。さらに今季新人王候補のカイル・クーズマが23得点と、若手が大奮闘して強豪チームと最後まで互角に渡り合ったが、終盤では経験不足が響いてしまったのか、フリースローの失敗やケアレスなファウルなどが多くなった。
▼ランドルは今季一のオールラウンドパフォーマンス
なお同日にグリズリーズとマブスが勝利したことにより、2017年を終えた時点でレイカーズ(11勝24敗)はウェスト最下位に転落。今季の平均得失点差は-3.9で、サンズやキングスよりも上だが、とにかく接戦での敗北が多い。
ボックススコア:「NBA」