ロドニー・フッドがブレイザーズにトレード移籍
ポートランド・トレイルブレイザーズが現地4日、クリーブランド・キャバリアーズとの間でトレードが成立したことを正式に発表。ブレイザーズはニック・スタウスカス、ウェイド・ボールドウィンの2選手とドラフト2巡目指名権2つをキャブスに放出し、代わりにフォワードのロドニー・フッドを獲得する。
昨季のトレードデッドラインにジャズからキャブスへと移籍したフッドは、今季45試合に出場し12.2得点を平均。オフシーズンにキャブスとクオリファイングオファーの契約を結んでおり、今夏には制限無しFAとなる。
今回のトレードにより、スモールフォワードの層がやや手薄だったブレイザーズは、シーズン後半とプレイオフに向けたペリメーターの得点力アップに成功。フッドは浮き沈みの激しい選手ではあるが、キャリア4シーズン半でスリー成功率36.8%を記録しており、調子がいい時はキャッチ&シュートのスリーやドライブからのフローターを高確率で決めたり、ポストアップでミスマッチを攻めたりと、オールラウンドに活躍できる。
ディフェンスも決して1流ではないが、サイズとスピードがあるので、弱点にはならない。総合値で考えると、今のブレイザーズではハークレスやレイマンよりも先発SFに適していると言えるだろう。
▼今季シーズンハイは26得点
フッドはトレード拒否権を持っていたが、やはりタンキング中のチームよりもプレイオフチームでプレイしたかったのだろう。
一方で完全な再建期に突入しているキャブスは順調にアセットを収拾。今季だけで、フッド、カイル・コーバー、ジョージ・ヒル、サム・デッカーの4選手を、ドラフト指名権7つに変えた(1巡目1つと2巡目6つ)。もしケビン・ラブが怪我をしていなければ、今季中のトレード放出もあり得たかもしれない。
現在キャブスは11勝42敗でイースト14位。ニューヨーク・ニックス(10勝42敗)、フェニックス・サンズ(11勝43敗)、シカゴ・ブルズ(12勝41敗)の3チームとドラフト1位指名権をかけてデッドヒートを繰り広げている。ちなみに2019年ドラフトからは、ロッタリーの抽選確立が大幅変更となるので、これまでのように何としても最下位を目指す必要はない。
Image by Erik Drost
参考記事:「ESPN」