紙コップに怒りをぶつけたルディ・ゴベアが開始3分で退場
2日前に公に審判を批判したとして罰金処分を科されたばかりのルディ・ゴベアが、ウルトラマン並みの早さでコートを去っていった。
現地6日にビビント・スマート・ホームアリーナで行なわれたヒューストン・ロケッツ対ユタ・ジャズ戦でのこと。オープニングのジャンプボールでさっそくファウルを取られたこの日のゴベアは、それから間もなくゴール下でジェイムス・ハーデンをポストアップしようとして2つ目のファウルを獲得。判定に腹を立てたゴベアがスコアラーズテーブルの上に置いてあった紙コップにフラストレーションをぶつけると、即座にテクニカルファウルがコールされ、試合開始わずか3分で退場処分となる。
試合開始のジャンプボールでファウルを取られるというのはかなり稀であり、さらにハーデンへのファウルもフロップっぽい部分があったので、審判の判定に腹を立てる気持ちは分かる。試合を見ているこっちでさえ、「審判批判をしたゴベアを狙ってるのか?」と少し勘ぐってしまった。
ただ飲み物の入った紙コップをぶちまけて試合進行の妨げになるような行為はやはりNG。後日に追加で罰金処分を科される可能性もある。ゴベアは試合後、「ファウルがコールされて、愚かな反応をしてしまった。何よりも責めるべきは自分自身だろう」と反省していた。
ゴベアのインスタグラムストーリーによると、ゴベアは退場となった後にそのまま球場内のジムへと向かい、テレビで試合を観戦しながらトレーニングに励んでいた様子。
https://twitter.com/BleacherReport/status/1070898837055655936
なおゴベアの犠牲となった紙コップについては、「過去にタイムトラベルしてパレスの騒乱を悪化させる起爆剤になったのでは?」という説がネット上の一部のファンたちの間であがっていたので、一応紹介しておきたい。
大黒柱のゴベアを序盤で失ったこの日のジャズだったが、控えビッグのデリック・フェイバーズが24得点/10リバウンドのダブルダブルでチームを牽引し、118-91でロケッツに圧勝。フェイバーズの他には、ジョー・イングルズが18得点、リッキー・ルビオが13得点で勝利に貢献した。
一方で敗れたロケッツは、これで11勝13敗のウェスト13位と低迷からなかなか抜け出せないでいる。怪我の影響なのか、それとも年齢による衰えが出始めたのかは分からないが、今季は特にクリス・ポールが大苦戦しており、FG成功率とターンオーバーでキャリアワーストを平均しながら、得点でルーキーシーズン以降最低の数字(16.4得点)を記録中。ロケッツが優勝候補の一角に返り咲くためには、ポールの復調が絶対に欠かせない。
ボックススコア:「NBA」