スパーズが2019年ドラフト全体19位指名のルカ・シャマニッチと決別
サンアントニオ・スパーズが現地11日、フォワードのルカ・シャマニッチをウェイブしたことを正式に発表した。
2019年ドラフト19位指名でスパーズに入団したシャマニッチは、2シーズンで3.8得点、2.2リバウンドを平均。今年2月にオーランドで開催されたバブルでのGリーグで21.8得点、11.3リバウンドを平均するなど高いポテンシャルを見せたが、NBAではフロアに立つチャンスをあまり掴めないまま、キャリア3年目直前で解雇となった。
シャマニッチは211cmの長身を持ち、外からスリーやドライブで点を取れる得点力の高いパワーフォワード。まだ21歳と若く、将来性を期待されていたため、スパーズの決断にSNSでは驚きの声を上げるファンもたくさんいる。
▼ルカ・シャマニッチ2020-21ハイライト
その一方で、スパーズの取材を担当する現地メディアの記者たちは、以前からシャマニッチの努力不足や意欲の低さを指摘しており、今回のウェイブについても納得の声が多かった。
実際にシャマニッチは、キャリア最初の2年間でほとんど成長が見られず、レギュラー入りを目指す若手選手に必要不可欠な“がむしゃらさ”もあまり感じられない。2日前に行われたプレシーズンゲームでも、僅差の第4Q終盤という勝負所で早々にプレイを諦めてしまう場面があった。
この体たらくがウェイブの決定打になったのかどうかは分からないが、クラッチタイムの大事な場面でこんな手抜きプレイをする選手にチャンスを与えるほど、グレッグ・ポポビッチHCは甘くない。しかもシャマニッチは、今季ロスターの最後の椅子を争う立場にいる選手の一人だ。
将来的にスパーズのコアになるだろうと期待されていたシャマニッチが、わずか2年でチームを離れることになったのは非常に残念。ただ両者の今後にとって、ここで決別するのがベストなのかもしれない。
なお2019年ドラフト組の1巡目指名選手が解雇されたのは、セクー・ドゥムブヤ(15位指名)に次いでシャマニッチが2人目となる。
これで今季スパーズの本契約下にあるのは16選手。レギュラーシーズン開幕までにあと1人ウェイブする必要がある。
参考記事:「NBA」