ティム・ダンカンがヘッドコーチとして初勝利獲得!
“コーチ・ダンカン”がNBAヘッドコーチとしての初勝利をゲットだ。
現地3月3日、サンアントニオ・スパーズのグレッグ・ポポビッチHCが個人的な事情のため敵地でのシャーロット・ホーネッツ戦を欠場。スパーズレジェンドで現アシスタントコーチのティム・ダンカンが代理ヘッドコーチを務めることとなった。
ダンカン代理HCの指揮の下、スパーズはデジャンテ・マレーやデマー・デローザンらガード陣が活躍し、104-103でマジックに勝利。この日はラマーカス・オルドリッジとヤコブ・ポートル、マルコ・ベリネリが不在で、第1Q終了時には17点ビハインドを背負うピンチに陥ったが、そこから残りの3ピリオドを85-67でアウトスコアして巻き返した。
ダンカンは11月16日のポートランド・トレイルブレイザーズでも、退場処分となったポポビッチHCの代わりに指揮を執ったが、その時は121-116で敗北している。
指揮官としてのダンカンは、現役の頃と同じくあまり感情を表に出すことなく、サイドラインやベンチから静かに選手たちを見守っているような感じ。試合最後の緊迫した場面でも、その立ち振る舞いは変わらなかった。
ダンカンは試合後、代理HCとして白星を獲得できたことについて次のように話している:
「指揮官の仕事はアシスタントコーチとまったく異なるね。でも実際のところ、今日の指揮官は自分ではなかった。(アシスタントコーチの)ベッキー(ハモン)やウィル(ハーディ)、ミッチ(ジョンソン)たちが担ってくれた。試合前のプレパレーションをやったのはミッチで、試合中に采配をとったのはベッキーとウィルだ。自分がやったことと言えば、ただ突っ立って意味のない言葉を叫んでいただけさ」
ミルズが絶賛
謙虚なコメントを残したダンカンだが、長年のチームメイトでもあるパティ・ミルズは、「ヘッドコーチとして初陣だったとは思えないほど上手くやれていた」とダンカンHCの仕事ぶりを称賛した。
「誰もが彼(ダンカン)の話を聞こうとする。彼にはそんな存在感がある。とても冷静かつ建設的な意見をくれるので、みんな彼の言葉に従い、それをコートで遂行しようとする」
「コーチとしての彼は、選手だった頃の彼と同じ部分がたくさんあるよ。とても思慮深くて、質問すればすぐに答えてくれる。もちろん知識も豊富だ」
ダンカンがスパーズの指揮を執るのは、ひとまず今夜限り。現地6日に行われるブルックリン・ネッツ戦には、ポポビッチHCが復帰する見込みだという。
なおダンカンは、コービー・ブライアントやケビン・ガーネットら同世代のスーパースターらと共に、2020年バスケットボール殿堂クラスのファイナリストに選ばれている。
ボックススコア:「NBA」