新生スパーズがプレシーズン初戦に勝利
マヌ・ジノビリの引退とカワイ・レナードやトニー・パーカーらの移籍によりロスターが激変したサンアントニオ・スパーズが、新チームのスタートを白星で飾った。
スパーズは現地9月30日、本拠地AT&Tセンターで行われたプレシーズンゲーム初戦でマイアミ・ヒートと対戦。1点ビハインドで迎えた後半から主導権を握って、第4Q序盤までにリードを最大16点に拡大し、その後4点差まで巻き返されるが、何とかそのまま逃げ切った。
▼ハイライト
プレシーズン初戦でのスパーズは、デジャンテ・マレー、デマー・デローザン、ルディ・ゲイ、ラマーカス・オルドリッジ、パウ・ガソルの5選手をスタメン起用。序盤からガソルとオルドリッジのハイ・ローが炸裂し、ゲイもアウトサイドショットが絶好調だったが、ユニットとしてはオフェンスの流れがあまり良くなかった。特に、デローザンとマレーのバックコートコンビが上手く噛み合うようになるには、まだまだ時間が必要だろう。長いリーチを活かしたマレーのパスレーン潰しやスティールは、昨季に引き続き素晴らしかった。
この日がスパーズでの初試合だったデローザンは、18分の出場で、FG6本中3本成功の7得点と2アシストをマーク。第1Q中盤には、カワイ・レナードがラプターズとしての初得点をあげた時と同じように、ミドルレンジからプルアップショットを沈め、スパーズとしての最初のフィールドゴールを決めた。
新チームでのデビュー戦ということで緊張もあったのか、デローザンは第1Q開始1分半でターンオーバーやファウルなどミスを連発。ラプターズ時代と比べると、試合を通して消極的すぎた印象だ。ただ、チームのシステムに合わせようするあまり、オープンショットを見送って無駄なパスを出してしまうというのは、新加入スター選手の「スパーズあるある」なので(例:オルドリッジ)、デローザンもそのうち自分らしいプレイを発揮できるようになるはず。
▼デローザンのSAS初得点
一方で、センターをシューターで囲むセカンドユニット(第一陣はパティ・ミルズ、ブリン・フォーブス、マルコ・ベリネリ、ダービス・バータンス、ヤコブ・ポエートル)は、守備面でやや苦戦したものの、オフェンスのバランスが良く、スパーズらしいプレイができていた印象。特に、ベテラン勢が揃って離脱した今季スパーズにとって、システムを熟知しているミルズの存在は貴重で、ミルズがラインアップに入ると安定する。
今夏に2年/1450万ドルの再契約を結んだバータンスも、シュートレンジの広さとクイックリリースを存分に披露。新加入のポエートルは、新チームでの初戦ながら、スクリーンやリバウンドなど与えられた仕事をしっかりとこなしていた。
また2年目ガードのデリック・ホワイトも12得点をあげて勝利に貢献。今季はフォーブスとローテーション10人目のポジションを争うことになりそうだ。
▼バータンス
敗れたヒートは、ハッサン・ホワイトサイドが20得点、13リバウンドで大活躍。今季限りでの引退を宣言したドウェイン・ウェイドは、ベンチから17分の出場で10得点、4アシストをマークした。
▼試合前にはポポビッチHCとウェイドがハグ
https://twitter.com/NBA/status/1046545361299537923
▼16年目のウェイド
ボックススコア:「NBA」