ステフィン・カリーがレジー・ミラー超え、通算スリーで歴代2位に
ステフィン・カリーが「子供の頃のヒーロー」をついに追い抜き、「NBA史上最高のシューター」のタイトル獲得まで名実ともにあと一歩のところに迫っている。
現地1月23日、ゴールデンステイト・ウォリアーズのステフ・カリーが、ビビント・アリーナで行われたユタ・ジャズ戦で5本の3ポイントショットを成功させて、ゲームハイの24得点をマーク。
キャリア通算スリー成功数(2562本)でレジー・ミラーの記録を追い抜き、NBA歴代2位に浮上した。
カリーがレジー超えを達成したのは、後半開始1分。
レジー・ミラーは、カリーが「ずっと憧れだった選手」とこれまでに何度も公言してきた伝説のスリーポイントシューター。現役時代は、マイケル・ジョーダンの最大のライバルの一人として90年代NBAを引っ張った選手で、引退後はTNTの試合中継でコメンテーターを務めている。
カリーはそんなヒーロー的な存在を追い抜いたことについて、試合後に「すごく特別なこと」と喜びを語った。
「今日の試合ではボコボコにされたけど、あの瞬間をできるだけ楽しもうとした。3本目を決めてレジーに並んだ時、これは大切な1本だと感じた。そして第3Qに決めた4本目(レジー超え)はとても特別だったよ。ずっと前からあの瞬間を待ち望んでいたから」
– ステフ・カリー
同時にミラーも、カリーの歴代2位浮上を祝福。
「僕は最高の席から君の試合を幾度となく実況してきた。ステフィン・カリー、君はまさに偉大な選手だ!おめでとうを言いたいが、でも君の仕事はまだ終わってない。ジーザス・シャトルズワースが君を待っているよ」
ミラーの言う「ジーザス・シャトルズワース」は、3P記録保持者であるレイ・アレンが映画『He Got Game』(邦題:ラストゲーム)で演じた主人公の名前だ。
▼NBAスリー成功記録
プレイヤー | スリー | 試合数 | |
---|---|---|---|
1 | レイ・アレン | 2973本 | 1300 |
2 | ステフィン・カリー | 2562本 | 715 |
3 | レジー・ミラー | 2560本 | 1389 |
4 | カイル・コーバー | 2450本 | 1232 |
5 | ジェイムス・ハーデン | 2362本 | 846 |
1位のアレンと2位のカリーの差は約400本。もしカリーにこのまま大きな怪我などがなければ、来季中に歴代首位浮上は確実だろう。
またカリーほどではないが、ジェイムス・ハーデンも他のレジェンドシューターたちと比べても異例のペースで3P成功を積み上げており、すでに歴代5位に食い込んでいる。
なお同日の試合は、ジャズが127-108で圧勝。ウォリアーズは、カリーがミラーを追い抜いた第3Q残り11分の時点で約30点ビハインドと、早くから勝利が絶望的な状況だった。
一方で快勝を収めたジャズは、ドノバン・ミッチェルが23得点、ルディ・ゴベアが11得点/14リバウンドで活躍。シーズン開幕1カ月で、ロサンゼルス・クリッパーズに並ぶウェスト2位の13勝4敗と大健闘している。
ボックススコア:「NBA」