ウォリアーズのステフィン・カリー、キャリア2回目の得点王に輝く
ゴールデンステイト・ウォリアーズのステフィン・カリーが現地16日、今季レギュラーシーズン最終戦となったメンフィス・グリズリーズとの試合で46得点をマーク。ウェスト8位をかけた大事な一番でチームを113-101での勝利に導いた。
これで今シーズンのカリーは、63試合の出場でキャリアベストとなる32.0得点を平均。スコアリングレースでウィザーズのブラッドリー・ビール(31.3得点)に競り勝ち、2020-21の得点王に輝いた。
「健康な状態で復帰し、日々ハイレベルなプレイができた。とてもありがたい。コンディション維持のための努力が報われたんだ。僕は健康体でいられる努力をとても大事にしている。ベテランとなった今は特にね。年を重ねるに従って、それが違いを生むようになっているよ」
– ステフィン・カリー
得点王獲得に4点以上を必要としていたシーズン最終戦でのカリーは、第1Q終盤にフローターを沈めて、早速そのラインをクリア。最終的に40分の出場で9本のスリーを沈めており、特に最後のステップバック・スリーが印象的だった。
ステフのベストシーズン?
カリーが得点王に輝くのは、2015-16シーズン以来キャリア2度目。NBAによると、得点王、MVP、優勝の3項目を複数回達成した史上4人目の選手になるという(他の3人は、ウィルト・チェンバレン、カリーム・アブドゥル・ジャバー、マイケル・ジョーダン)。
また33歳以上の選手が得点王になったのは、1997-98シーズンのマイケル・ジョーダン(35歳)に次いで、カリーが史上2人目だ。
今季のカリーは、リーグ首位の32.0得点に加え、5.5リバウンド、5.8アシストを平均。FG48.2%、スリー42.1%、FT91.4%のシューティングスプリットを記録し、自身がプレイした63試合でチームを37勝36敗に導いている。
2020-21シーズンはカリーにとって、満票MVPに輝いた2016年を個人成績面で上回るキャリア最高の1年だったと言えるかもしれない。
▼2020-21ステフ・カリーのレガシー
- キャリア通算得点とアシストで球団新記録
- キャリア通算スリー成功数で歴代2位浮上
- 1カ月間のスリー成功数でNBA最多記録(96本、2021年4月)
- シーズン通算2000得点超した今季リーグ唯一の選手(2015点)
- 自己最多62得点をマーク(2021年1月3日)
- 3ポイントコンテストで2度目の優勝
- シーズンの平均スリー成功数でNBA新記録(5.3本)
ウォリアーズのスティーブ・カーHCは試合後、「(カリーは)今が絶頂期。それは間違いない」とフランチャイズスターのシーズンを称賛。チームメイトのホワン・トスカーノ・アンダーソンも、「彼は今世のピカソだ」と少し斜め上なコメントでカリーに敬意を表した。
無事ウェスト8位でレギュラーシーズンを終えたウォリアーズは、現地19日にプレイ・イン・トーナメントで7位のロサンゼルス・レイカーズと対戦。これに勝てば7位シードを獲得。負ければ、9位/10位(グリズリーズvsスパーズ)のプレイ・イン・ゲーム勝者とプレイオフ最後の1枠をかけて戦う。
ボックススコア:「NBA」