サンズが4年半ぶりにウォリアーズを撃破
今季レギュラーシーズン最大の番狂わせだろう。
NBAでは現地10日、オラクルアリーナでウェスト1位のゴールデンステイト・ウォリアーズとウェスト最下位のフェニックス・サンズが対戦。エースのデビン・ブッカーが37得点、11アシストで大活躍したサンズが115-111で接戦を制し、王者相手に敵地で大金星をあげた。
サンズがウォリアーズを撃破したのは、2014年11月9日のホームゲーム以来初。オラクルアリーナでの白星は、スティーブ・ナッシュがチームにいた2011年2月以来8年ぶりとなる。
この日の試合は、開始9分でウォリアーズが16点リードを奪取し、このままワンサイドゲームになるかと思われたが、そこからサンズが怒涛の猛反撃を展開。第2Qを40-28で上回って接戦に持ち込むと、1ゴール差で迎えた第4Q残り6分からブッカーが13連続得点でゲームをテイクオーバーし、チームを勝利に導いた。
▼ブッカーがクラッチタイムを支配
サンズはブッカーの他、ケリー・ウーブレJr.が22得点、新人のディアンドレ・エイトンが18得点で勝利に貢献。ウェスタンカンファレンスのチーム相手に敵地で勝利したのは今季初めてだ。
1月中盤からの17連敗でリーグ最下位に転落していた今季サンズだが、ここ7試合では5勝2敗と大健闘中。しかもその間にウォリアーズとバックスの首位チームを破っている。
王者は失速中
一方のウォリアーズは、クレイ・トンプソンが28得点、ケビン・デュラントが25得点をマーク。デュラントは第4Q残り6分の勝負所で、ジャンプした際にエイトンの足の上に着地して足首を捻挫し、そのまま負傷退場となってしまった。幸いながら捻挫は軽傷らしく、スティーブ・カーHCによると、現地13日のロケッツ戦に出場するかは今のところわからないが、長期の離脱はなさそうだという。
ここ10試合でのウォリアーズは4勝6敗で負け越し。オールスター前(57試合)はオフェンスが1位、ディフェンスが15位だったが、オールスターブレイク後(9試合)はオフェンス18位、ディフェンス18位と大失速している。攻守でレイジーなプレイが多く、最近は王者の覇気をまったく感じられない。
やはり4年連続でファイナルまで進んだチームの選手たちが、5年目のレギュラーシーズンで集中力やモチベーションを保ち続けるのは難しいのだろう。
特にステフィン・カリーの調子が悪く、オールスターブレイク後の9試合では24.4得点、スリー成功率37%を平均。昨季までのカリーならシーズン終盤でさらにステップアップしていたところだが、今年はスリーの成功率が大きく落ちており、さらにケアレスなパスなどからのターンオーバーも増えている。
ボックススコア:「NBA」